水嶋ヒロが語る、結婚生活と大切にしていること「ずっと温かい家庭を築くのが夢だった」
「僕が理想とするゴールが目の前を横切った」
ーー水嶋さん自身は、結婚の決め手はなんだったのでしょうか?
水嶋:これはすごく難しくて、“僕の中ではこの人しかいない”と心から思えたというか。結婚相手に求める条件みたいな形で項目を並べちゃうとポジティブに向き合えない。だから、実際はそういう理想のチェックリストがあったわけではなく、自然とその人自身に対しての想いが、恋愛の延長線上にあるかないかを感じ取れたイメージです。具体的には言いづらいです……。でも、一つだけはっきりと言えることは、ずっと温かい家庭を築くのが夢だったんですよね。
ーー結婚して家族を持ちたいと思ったのは、何かきっかけがあったのでしょうか?
水嶋:幼少時代から小学校卒業まで、僕はスイスに住んでいたのですが、初めの頃はまだ言語もおぼつかなかったんです。それもあって、小学校1年生の頃、通っていたインターナショナルスクールに馴染めなくて、登校するのがすごく辛かったんですよ。スクールバスに乗って学校に行くのですが、バス停で待ってる時間が本当に苦痛でした。でもそのときに、すごく幸せそうな老夫婦が、いつも僕の目の前を横切って行くんですよ。おそらくお二人は日課の散歩中だったのですが、いつも緩やかな坂をただ下って歩くだけで。そのご夫婦は毎日お互いに感謝を言い合っていて、僕はその会話をなんとなく聞き取っていました。そんな姿を見ていたら、ふと「僕もこういうパートナーに巡り会いたいな」と。その頃から、ずっと強く思っていました。
ーー小学1年生の頃からずっと結婚願望が!?
水嶋:多分その頃、そういう“あったかいもの”に対して、憧れが強かったんですよね。辛かったからこその反動のような。無意識のうちに、自分の居場所を求めていたんだと思います。そんなときに、僕が理想とするゴールみたいなものが、目の前を横切ったというか。幼いながらに、その光景を見ている瞬間だけ、いろいろなことを忘れられたんですよ。僕にとっては、そのくらい大きな出来事だったんです。
ーー本当に素敵なご夫婦だったんですね。水嶋さんが念願だった結婚生活も、今年で11年目を迎えました。水嶋さんが思う、結婚生活で一番大切なことを教えてください。
水嶋:感謝の気持ち、ですかね。それだけは、絶対に忘れないようにしています。行動や言葉、すべてで示すように心がけていますね。ちゃんと表現しないと、ダメだと思う。
ーー素晴らしいですね。素直に感謝を表現すること対して、照れ臭さのようなものはないのですか?
水嶋:その辺りは、ちょっと海外の人っぽいのかも。全く照れ臭くない。むしろ、感謝することが一番大切だと思ってるから。
ーー水嶋さんは“イクメン”としても有名ですが、お子さんに対しても、感謝を含めたコミュニケーションを常に心がけているのでしょうか?
水嶋:子どもに対しても、スキンシップ含め様々な方法で、とにかく何があっても愛情を注ぐことを意識しています。親としての責任でもあり、当たり前のことでもあるのですが、愛情を持って導いたり、本人がやりたいことをサポート/応援してあげたりすることは、やはり大事だなと。子どもに対して、精一杯コミットするように努めています。いまのところ、4歳の長女は感受性豊かで天真爛漫な明るい子に育っているので、その賜物だったらいいなと思っているんですけどね。