東海オンエア・虫眼鏡のトークはなぜ面白い? 個人チャンネル「放送部」の50万人登録を目前に考察
世間一般とは角度の違う意見を、説得力を持って展開する。それでいて細やかにフォローを入れ、我を通すというより、あくまで自分個人の考えだということを強調するから、リスナーは「そういう意見もあるよね」「うまく整理された、面白い議論だ」と、エンターテイメントとして楽しむことができるのだ。ぶっとんだメンバーばかりの東海オンエアにあって、自身も尖った存在感を発揮しながら、しかしブレーンとして客観的にグループを見つめている虫眼鏡だからこそ、こうしたトークの展開が可能で、それこそがチャンネルが愛される理由だろう。
「#16 虫眼鏡の放送部 100万人への道」で「登録者がたくさん増えるようなチャンネルではない、(100万人は)いつかいったらいいなという感じ」と謙虚に語っていたが、その頃27万人だった登録者は、今やほぼ2倍の50万人に迫ろうというところ。てつやの個人チャンネル「動画アップロードチャンネル」やりょうの「ブラーボりょうのボンサバドゥ!チャンネル」、としみつの「としみつ東海オンエアの」、忘れられがちな「ゆめまる美術館」とともに、100万人登録を目指して突き進んでほしい。
(文=岩見莉紗)