『バチェラー・ジャパン』シーズン3・最終話ーーバチェラー友永が最後に選択した“好き”とは?

『バチェラー・ジャパン』S3、EP10レビュー

 「本当にごめん」と俯く岩間を抱き寄せる友永。岩間の告白に「正直ショックでした」と傷つく友永だったが、涙を堪えながら「ほんまにずっと好きでした」と彼女への想いをぶつけ続けた。

 翌日、友永は水田とデートへ。「大切な言葉だからこそ、今まで“好き”という言葉を口にしてこなかった」と語る水田は、「最後の一人に選んでもらえなかったとしても、これだけはちゃんと伝えとこうと思ってます」と意気込む。「真也は何も答えなくていいで。一回しか言わへんからよく聞いてな」と前置きした水田。「好きです」。照れ笑いを浮かべながらの水田からの告白に、友永は心を掴まれているようだった。

 そんな友永もまた、「会うたび、どんどんどんどんあゆみに対して、想いが強くなってきてて」とはにかんでいる。

 友永は恐らく、水田と過ごしているときにも岩間のことが頭から離れなかったのではないだろうか。そして水田もまた、そんな友永の想いを理解していたに違いない。それでも彼女は自分の想いを言葉にしてまっすぐに友永へ届けた。そんな水田の健気な姿に、友永の心は揺れ動く。水田への「何回バチェラーやっても、絶対このフランスに来てるのは、あゆみやで」という言葉は決して嘘ではないはずだ。

 ローズセレモニー前のインタビューで、友永は「いま、自分の気持ちが、正直わからないところがあります」とコメント。セレモニー会場へ向かう車内で、彼の目は、すでに涙で滲んでいた。

「僕の最後のバラを受け取っていただけますか?」

 友永がバラを手渡した相手は、水田だった。

 だが、最後に岩間とお別れするときに友永は「ほんまに、ずっと好きでした」と、もう一度想いを告げる。その想いには答えずに「幸せになってね」という言葉を残し、その場を立ち去る岩間。「恵! 恵ーー!!」と友永が呼びかけるも、彼女が振り返ることはなかった。

 友永は、岩間に対する“好き”と水田に対する“好き”の違いを考えていたと話す。そして、岩間のことを好きだった友永の想いごと包み込んでくれた水田を「愛している」のだと伝えた。

 最後まで読めない展開が続いたが、これまでにない終幕に感動した視聴者も少なくなかったはず。特注の婚約指輪を「これが次の終着点までの切符がわり」と跪いて、水田の指にはめた友永。『バチェラー・ジャパン』シーズン3は幕を閉じたが、二人の旅はまだまだ続く……と信じたかった。

■片山香帆
1991年生まれ。東京都在住のライター兼絵描き。映画含む芸術が死ぬほど好き。大学時代は演劇に明け暮れていた。

■番組情報
『バチェラー・ジャパン』
Amazon Prime Videoにて毎週木曜日に新エピソード配信
製作:Amazon Prime Video
バチェラー:友永真也
(c)2019 Warner Bros. International Television Production Limited. All rights reserved.
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