『テラスハウス』東京編・第11話ーーケニーと流佳の“人間的な未熟さ”浮き彫りに

『テラスハウス』東京編・第11話レビュー

 場面は変わって、翔平がプールサイドでお好み焼きを作っているなか、香織は「流佳を子供っぽいと感じてしまう。かっこよさばかりを求めている姿をリスペクトできず、泥臭く努力した方がいい」と力説。続いてダイニングに場所を移し、ケニーが香織と仕事についての話を再度話そうと提案し、香織はケニーに、悩んでいる理由を具体的に相談するが、彼は「大丈夫だよ」を連呼するばかり。そこで、香織がケニーに「常にファンを惹きつけるような行動をとっていてすごい」と褒めるが、ケニーは「香織もそうしたら道が拓けるんじゃない?」と提案。しかし、香織は「ファンのために何かをするのは自分はかっこ悪いと思っている」と当初褒めていたはずのケニーのやり方を批判し、ケニーにはもうなす術がなくなってしまった。


 別の日に、流佳がキッチンで料理に挑戦している様子を、春花と香織が見守る場面へ。流佳はブロッコリーをハサミで切ったり、カルボナーラを作ろうとして溶き卵を作ったりと不思議な行動を披露する。春花と香織は、そんな流佳を子供扱いするように優しく接するのであった。


 流佳のあまりに非常識な行動に、スタジオメンバーは騒然。YOUは「ちょっとは頭を使った方がいい」と今まで流佳を擁護していた姿勢を一転、考え無しな流佳の行動に愕然とした。

 それまで春花、香織、莉咲子が流佳に一生懸命伝えてきたアドバイスを、流佳は本当に理解できていないようだった。スタジオメンバーは、彼が『テラスハウス』を通して成長できればいいと応援し、ケニーの中身のない受け答えには「行動がバンドのプロモーションのようだ」と批判を受けた。恋愛どころではなく、男子メンバーの考えの浅さや人間的な未熟さが問題となった第11回。これを乗り越え、女子メンバーとの距離を詰めることができるのだろうか。

■Nana Numoto
日本大学芸術学部映画学科卒。映画・ファッション系ライター。映像の美術等も手がける。批評同人誌『ヱクリヲ』などに寄稿。Twitter

■番組情報
『TERRACE HOUSE TOKYO 2019-2020』
2019年5月14日よりNetflixにて毎週火曜に新エピソード先行配信(4週に1週休止)
2019年6月11日よりFODにて毎週火曜深夜0時に配信予定(4週に1週休止)
2019年7月よりフジテレビにて、地上波放送予定
(c)フジテレビ/イースト・エンタテインメント

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