『テラスハウス』東京編・第8話ーー消極的な男性陣に女性陣が一喝、動き出す新たな恋

『テラスハウス』東京編・第8話レビュー

 ある夜、ケニーのために料理を作って、リビングで待っていた春花。しかし、先に帰ってきたのは莉咲子だった。またもや、三角関係の3人が集まってしまうことに。食事のあと、ケニーは女子会であがった話題について触れ、「誘う=気があります、みたいにうつってしまうのではないか」と今まで誘えなかった理由を明かす。すると春花は、自分がライブに誘ったのは気があるからだと思っていたのかと鋭く切り込んだ。ケニーは「あれはすごくナチュラルでした」と返しつつ、忙しさもあったから誘えなかったと別の理由も口にした。ケニーは春花にやや気を使っているように見える。先日の沖縄料理屋での一件もあり、波風立てたくないという思いが感じられた。

 すると春花が突然、「(ケニーが)一番緊張する」と本音を吐露。「何を話していいかわからない」と笑顔で伝えたが、春花にとってそれは“気があるよ”というサインだったのかもしれない。しかしそこに莉咲子が「人としてわからないんじゃなくて、男だからじゃなくて?」とツッコミを入れる。春花が小さな声で「そんなこと言わないでよ」と軽く叩くが、話題を変えない莉咲子。「好きな人と出かけると、莉咲子は緊張するよ」と続け、春花が暗に伝えたがっていた思いを露呈させてしまう。あまりの気まずさに、3人に沈黙が流れたあと、ケニーは「難しいね」とフォローを入れつつ、席を立ってしまった。

 春花はそのあとも莉咲子を責めるが、自分の気持ちをはっきりと伝えず「わからない」ばかりを繰り返す。そのため、春花の言いたいことを理解できない莉咲子は、「人の気持ちってわかんねー!」と呆れてしまう。そして二人は険悪なムードに。「私がケニーを好きだって思っているかもしれないから(ケニーと)話してくる」と言い、男子部屋へ向かう春花だったが、そこでケニーを前に突然泣き出してしまう。

 オープンな性格の莉咲子と、察して欲しいタイプの春花。二人は全く噛み合わず、寄り添おうとした途端にぶつかってしまった。これまで無理に近寄らなかった双方の判断が正しかったのかもしれない。そして男子は、女子の顔色を伺うようになったが、果たしてこの状況でいい恋愛関係に発展していくのだろうか。不安は残るが、どう解決していくのか様子を見守りたい。

■Nana Numoto
日本大学芸術学部映画学科卒。映画・ファッション系ライター。映像の美術等も手がける。批評同人誌『ヱクリヲ』などに寄稿。Twitter

■番組情報
『TERRACE HOUSE TOKYO 2019-2020』
2019年5月14日よりNetflixにて毎週火曜に新エピソード先行配信(4週に1週休止)
2019年6月11日よりFODにて毎週火曜深夜0時に配信予定(4週に1週休止)
2019年7月よりフジテレビにて、地上波放送予定
(c)フジテレビ/イースト・エンタテインメント

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