「『コイツっぽいな！』という企画が多くなった」

ーーさて、前作の発売から考えても、虫眼鏡さんはトークを主軸にした活動が増え、また、りょうさんは現場監督との二足のわらじを脱ぎ、個人チャンネルも大ブレイク、としみつさんはアーティストとしてデビューを飾るなど、メンバー個々人の活躍がさらに目立つようになりました。東海オンエアというグループとしてもさらに強くなっていると思いますが、何か変化は感じますか？

虫眼鏡：そうですね。グループでインタビューを受けて、「東海オンエアの次の目標って何ですか？」を聞かれると、いつも、（リーダーの）てつやが「ないです」と答えて、僕が「強いて言うなら、それぞれ得意分野が違う6人なので、個人活動に力を入れて、それぞれに新しいお客さんを引っ張ってこれるように」という話をすることがあって。そういう意味ではとてもいい流れになっていますし、みんなが自信を持ち始めているな、というのは感じますね。動画を編集しているときに「変わってきたな」と思うのは、てつや以外のメンバーが話すことがすごく増えたんです。誰のどの発言をピックアップするか、といううれしい悩みもできましたし、動画は確実に面白くなっていると思います。

ーーそれぞれに新しいファンを獲得する、という意味では、「虫さんのラジオを聞くようになって、東海オンエアを知った」という人も増えていますね。

虫眼鏡：まさに「それを狙ってたんだよ！」という感じで、こういう流れをもっと大きくしていきたいですね。

ーーメンバーそれぞれが自信を持ち、見せ場も作れるようになってくると、企画の質も変わってきそうです。

虫眼鏡：そうですね、全体的な傾向はそんなに変わらないと思うんですけど、各メンバーが出してくるネタに「コイツっぽいな！」というものが多くなった気がします。それぞれにネタの考え方が固まってきたというか、「ゆめまるっぽいね」「としみつっぽい！」なんてよく思いますね。

ーー確かに以前は、しばゆーさんのぶっ飛んだ企画はわかる、というくらいだったかもしれませんが、「誰プレゼンツ」かがわかる企画が増えていますね。

虫眼鏡：当たり外れがあるくらい、振り幅があっていいと思うんです。みんなが「それなりに好き」というものより、「前の動画は全然だったけど、この動画はめっちゃ好き！」の方がいいなって。ニッチなところも含めて、いろんなタイプの人が「俺はこの動画が好き」「私はこれが好き」って言ってくれるようなグループでありたいと思います。

ーー前回のインタビューで「ナゴヤドームで始球式がしたい」と言われていて、このGWに実現しました。最後に具体的でなくても、いま実現していきたいと考えていることがあれば聞かせてください。

虫眼鏡：自分の得意なジャンルでもっと活躍したい、という思いはありますね。文章を書くことでもっと活躍できたらいいなと思いますし、ラジオも頑張りたいし、例えば声優さんとか、声を使う仕事にも挑戦したい……これ、言ってるだけですよ（笑）。ただ、「ここで勝負したい！」というものがハッキリしてきた感じはあるので、いまの活動の延長線上で、もっと楽しいことができたらいいなと思います。

（取材・文＝橋川良寛／写真＝伊藤惇）

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