物申す系YouTuber「PDRさん」チャンネル登録者100万人突破 “毒舌”にとどまらない魅力とは?

 人気YouTuberのPDRが5月、チャンネル登録者100万人を突破した。皮肉やディスりといった尖った動画スタイルで人気を集めているPDR。2019年に入り、コラボを熱望してきた大食いYouTuberの木下ゆうかや、かつて一悶着あった元カリスマブラザーズのみの(現在は「みのミュージック」として活動)とのコラボが次々と実現し視聴者を驚かせている。

チャンネル登録者100万人突破の瞬間を見逃してしまった男。。。

 100万人突破を記念した「チャンネル登録者100万人突破の瞬間を見逃してしまった男。。。」との動画は、これまで応援してくれたファンへの感謝と共に、“毎日欠かさず低評価を押してくれる人(アンチ)”への感謝も忘れない、PDRらしい内容となっていた。動画のエンディングには「PDR株式会社」の文字とPDRが噴水に飛び込む映像が流れ、長年応援しているファンならば思わずハッとする演出もあった。

 PDRは2011年に個人チャンネルを開設し、本格的にYouTubeで投稿を開始。イギリス人の父親と日本人の母親を持ち、幼少期にはイギリスで生活していたこともあり、英語に関するネタを中心に人気を集めていく。その後、マネジメントの必要性から、以前ワタナベマホトや東海オンエアも所属していた「GENESIS ONE」に所属したが、2017年2月には動画上で事務所を辞めたことを報告。現在はフリーでの活動となっている。近年はYouTuberの話題や時事問題を取り上げ、皮肉交じりに批評していく動画スタイルが定着している。

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 そんなPDRもチャンネル開設時から現在のスタイルで人気を博していたわけではない。ダーティーな英語を真面目に解説していく「学校では教えてくれない英語シリーズ」を始めとした英語に関する動画や、セブンイレブンで働いていた経験を踏まえた「コンビニシリーズ」は、PDRの代名詞として視聴者からも愛されていた。また、今では見なくなってしまったが、実の弟であるPDS株式会社との兄弟の仲の良さが感じられる動画も人気だった。

 前述のように、現在のPDRの動画は、世間で起こっている問題や事件について自分の意見を交えて動画にしていく、一般的に「物申す系」と呼ばれるジャンルに分けられる。トークメインのため基本的には同じ画角・背景で撮影されることが多いが、それでも退屈させないのは、人を説得するロジックとともに、ウィットに富んだエンターテイメント性の高い話術によるところが大きいだろう。イギリス的なブラックジョークも織り込まれ、日本のYouTuberには珍しい海外ノリも、見ていて新鮮さを感じるところだ。

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