YouTubeが13歳未満の単独ライブ配信禁止など規制強化へ 影響を受けるYouTuberは?
アメリカのYouTube社が、現地時間6月3日に公式ブログを更新。「An update on our efforts to protect minors and families(未成年者や家族を保護するための取り組み)」というタイトルで、新たな規制を実装すると発表した。
YouTubeは今回の規制について、「私たちが注力している分野の中で最も重要なのは未成年者と家族の保護」とし、子供向けのYouTubeアプリ「YouTube Kids」を2015年(日本では2017年)にリリースしたこと、「YouTube」では、13歳未満のアカウントを発見次第停止しており、その数は毎週数千にのぼり、動画についても2019年第1四半期だけで、子供の安全に関するポリシー違反として80万本以上のビデオを削除していることを明かした。
そのうえで、さらにポリシーを強化するため、下記の規制を行うことを発表した。
ライブ機能の制限強化
13歳未満の子どもによる、単独でのライブストリーミングを禁止。成人以上の同伴者がいる場合にのみ、配信を認めるものとする。このポリシーに準拠していないチャンネルは、ストリーミング配信能力を失う可能性があるという。また、これらに該当するチャンネル・動画については、YouTube側が新たな機械学習装置を使って分別したものとする。
未成年者向けの動画へのコメントを無効にする
YouTubeは「コメントがYouTubeの中核をなすものである」という認識を踏まえ、悪用のリスクを抑えるべく、プラットフォーム全体で新たな分類機能を実装。未成年者向けの数千万もの動画に対するコメントを無効にしたことを発表した。
ボーダーラインのコンテンツに関する「おすすめ」を減らす
今年の初めから、危険な状況にある未成年者向けのビデオを含めるように、ボーダーラインのコンテンツ(利用規約に違反しているわけではないが、それに近いグレーゾーンの動画)の推奨を制限することを中心に取り組みを拡大しているYouTube。具体的には2019年初頭のアップデートで、ボーダーラインのコンテンツに関する警告を出していたが、このことについて「未成年者がオンラインまたはオフラインでの搾取の危険にさらされている可能性がある」と、未成年者に向けてはさらにこれらの動画が与える影響を危惧し「おすすめ」欄への表示を控えるように仕様を変更したそうだ。YouTubeでは、すでにこれらの変更を数千万の動画に適用している。