YouTubeが13歳未満の単独ライブ配信禁止など規制強化へ 影響を受けるYouTuberは?

 このような自動学習や分類機能を使った大型のアップデートにあたっては、冤罪(という言い方は強いかもしれないが)的に動画が削除されたり、現在はYouTubeのポリシーに沿った方向へマイナーチェンジしているが、過去の動画に抵触するものが見つかっていたため、チャンネルごと停止処分を受けてしまうといった例が多くみられる。

 今回の実装時期とは少しズレてはいるものの、先日、怪盗ピンキー(現在は名義を変更し、チャンネルもリニューアル)が動画にて、コメント欄が全て閉鎖処分となり、その結果名義変更・メインチャンネルの移行へと追いやられたことを発表していた。本人はその原因を、YouTubeの担当者と話し合ったうえで不明としていたが、もしかすると上記のようなポリシー変更と関係しているのかもしれない。また、今後は未成年者、とくに13歳未満の子どもを対象とした規制強化が強まったこともあり、視聴者数・登録者数の多いキッズ系のチャンネルについても、その影響が心配されるところだ。

怪盗ピンキーは活動終了します!今までありがとうございました

 YouTubeは、「プラットフォームとして若者をYouTubeで安全に保つための重要なステップであると強く信じています。私たちは未成年者を悪用または危険にさらすことを試みるプラットフォームの使用を防ぐために、できる限りのことをすべて行います」と、今回のアップデートについての断固たる決意を表明している。健全なチャンネル運営を行ないながら、巻き込まれてしまったクリエイターはたまったものではないが、将来的にこれが「プラットフォームの安全性を保つための英断だった」と評価されることを祈りたい。

(文=中村拓海)

 

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「コラム」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる