『劇場版 FFXIV 光のお父さん』制作現場に潜入! 山本監督「『CGで撮ったんでしょ?』と言われれば勝ちですね(笑)」

『劇場版 FFXIV 光のお父さん』制作現場に潜入! 山本監督「『CGで撮ったんでしょ?』と言われれば勝ちですね(笑)」

 さらに、記者から「ドラマ版より映画は尺がコンパクトになるわけですが、シーンの選出はどのように決めた?」と質問が飛ぶと、山本氏は「マイディーさんのブログのファン、ドラマのファンがいることも考えると、ある程度残しつつ、全く新しいお客さんに伝えるためのものにもしないといけないわけなので、そこに関しては議論を重ねましたし、そもそも尺が長いという指摘もあったのですが、削りたくない、削れないよねというところに落ち着きました」と、激論の末に今の長さへ達したことを述べる。また、新キャラの妹については、マイディー氏が「2人で会話するより3人のほうが転がりますし、展開が早くなるので」、山本氏が「お父さんとアキオが言葉をかけづらい状況があるなかで、ハブになる人物が必要でしょうということになり、お母さんというものではなくて、もう少しいい具合の立場ーー妹がいれば、お互いに文句もいえるんじゃないかなと」と、新設定の裏側を話してくれた。

 最後に、同作の注目ポイントについて尋ねると、山本氏は「実際のゲームキャラを動かして、それが銀幕の画面に耐えられるんだというのを知ってほしい。『映画とはこうあるべき』みたいな先入観を取っ払って、ゲームでもこうして映画が撮れると思ってもらうことは、この作品に関わるモチベーションにもなっているんです。だから『これCGで撮ったんでしょ?』と言われれば勝ちですね(笑)」とコメント。マイディー氏は「基本的には親子のドラマですけど、僕としてはこれがオンラインゲームの可能性であり、オンラインゲーマーの一つの夢の形であるわけです。だって、自分のプレイが映画になるって、すごいロマンがあるじゃないですか。『ゲーム』という性質上、敵を倒したりレベルを上げたりするところが注目されるんですけど、『FFXIV』はそうじゃなくて、ゲーム内でコンサートが開かれたり、バーを経営しているひとがいたりと、文化的な発展をしている。そういう多様性があるのが今のオンラインゲームだって、もっと知ってほしいですね」と、ゲームの魅力を熱弁し、この日の取材は終了した。

 なお、ドラマ版は6ヶ国語に翻訳され、230の国と地域で配信されたという同作。今回の映画もどこまで多くの人が目にし、新たなオンラインゲーム×映画の可能性に気づくことができるのか、今回の現場取材を通して、ますます楽しみになった。

(取材・文=中村拓海)

『劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん』
監督:野口照夫(実写パート)・山本清史(エオルゼアパート)
脚本:吹原幸太
原作:「一撃確殺SS日記」(マイディー)/ ファイナルファンタジーXIV(スクウェア・エニックス)
坂口健太郎 吉田鋼太郎
佐久間由衣 山本舞香
前原 滉 今泉佑唯 野々村はなの
和田正人 山田純大 /佐藤隆太 財前直見
声の出演:南條愛乃 寿美菜子 悠木碧

配給:ギャガ 

2019年6月21日(金) TOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開

(C)2019「劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん」製作委員会 
(C)マイディー/スクウェア・エニックス

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