PS4『Anthem』プレイ時のクラッシュに対し、ソニーが払い戻しを開始 ゲームスタジオ存続を危ぶむ声も

PS4『Anthem』のクラッシュに対し払い戻しを開始

ゲームスタジオ存続を危ぶむ声も

 実のところ、Anthemは以前から動作に問題があることが指摘されていた。例えば、先行アクセス版において画面のローディングが遅かったことから、正式リリース前に多数の不具合に対応したDay1パッチが配布されていた。正式リリース後も、プレイ中にサーバ接続に失敗するエラーが頻発していた。このエラーに関しては、Twitterで「ANTHEM エラー」で検索すると、バグに見舞われたプレイヤーのツイートを閲覧することができる。

 テック系メディア『PiunikaWeb』は2日、以上のサーバ接続エラーを改修する緊急サーバメンテナンスが実施されたことを伝えた。その報道によると、Anthemの配給元であるEAのヘルプセンター「EA Help」は、緊急サーバメンテナンスのために一時的にゲームにログインできなくことをツイートした(以下のツイートを参照)。その後、メンテナンスが終了したことをツイートした。しかし、メンテナンス後も依然としてサーバ接続エラーが発生することが、多くのプレイヤーから報告されている。

 テック系メディア『Tech News Watch』は3日、一部のAnthemプレイヤーが開発元のBioWareの存続を危ぶんでいることを報じた。BioWare存続を危惧するのには、もっともな理由がある。同ゲームの配給元であるEAは、過去に期待に応えることができなかったゲームスタジオを閉鎖したことがあるからだ。こうした危惧の声に対して、同ゲームのプロデューサーであるMichael Gamble氏はBioWareが閉鎖されるのではないかという心配は無用である、とツイートした。そして、わたしたちは大きな支持を得ています、と続けてツイートした。追加のツイートで言われている「大きな支持」というのがEAを指しているのか、それとも同ゲームのファンのことを意味しているのかは明確ではない。

 Anthemは空中バトルがずば抜けて魅力的なだけに、報告されている重大バグを改修して本来のあるべき姿となることに大いに期待したいところである。もっとも、ファンがいつまでも待っているわけではないだろうが。

トップ画像出典:Anthem公式サイトより画像を抜粋

■吉本幸記
テクノロジー系記事を執筆するフリーライター。VR/AR、AI関連の記事の執筆経験があるほか、テック系企業の動向を考察する記事も執筆している。Twitter:@kohkiyoshi

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