松本穂香×伊藤健太郎W主演で新たな試み 冬の定番「JR SKISKI」にみる“スマホを意識したCMの形”

松本穂香&伊藤健太郎スキーCMは縦型に

 冬の定番CMとしてすっかり定着した「JR SKISKI」シリーズ。90年代にスタートし、途中何度かの休止を挟みながら2012年に本格的に復活。「青春は、純白だ。」という印象的なキャッチコピーとともに本田翼を起用したことを皮切りに、翌年から川口春奈、広瀬すず、平祐奈&山本舞香、桜井日奈子といった、その時々の人気若手女優を相次いで起用してきた。前シーズンはJRの誕生30周年ということに合わせて、30年前に流行した映画『私をスキーに連れてって』の映像を使ったリバイバルCMで注目を集めたが、今年は再び若者に向けたCMへと回帰。それと同時に新たなチャレンジに漕ぎ出したのだ。

JR SKISKI2018-19 WEBムービー フルバージョン(出演:松本穂香・伊藤健太郎)

 今年イメージキャラクターとして白羽の矢が立ったのは、NHKの朝ドラ『ひよっこ』で注目を集め、『この世界の片隅に』(TBS系)やYouTubeドラマ『#アスアブ鈴木』など話題作に相次いで出演している松本穂香。さらに、男女W主演ということで『今日から俺は!!』(日本テレビ系)や映画『ういらぶ。』など2018年にブレイクを果たした伊藤健太郎も抜擢。このシリーズで男性俳優がイメージキャラクターとして就任するのは復活後初めてではあるが、“共演”としては過去に窪田正孝や柳俊太郎、村上虹郎、北村匠海となかなかの顔ぶれが揃っている。

 また、今年の最大の特徴としてあげられるのは、テレビCMを打たずにWebCMとして特化させたこと。実は2011年に一度、テレビCMを打たずにFacebookページを開設したキャンペーンが行われていた。それはおそらく、一番のターゲット層である大学生前後の若者がテレビから離れ、インターネットが主な情報収拾手段になっていたからだろう。しかしながら、狙いほど大きな効果を得られなかったのか、翌年からテレビCMを復活。前述した人気女優の起用や、SEKAI NO OWARIやback numberといった注目アーティストの楽曲も
相まって人気シリーズへと成長していったのだ。

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