ワタナベマホト&デカキンのコラボはなぜ面白い? 2人の相性の良さを分析

 ここ数年、グループYouTuberの活動が目立ってきている。飛ぶ鳥を落とす勢いで活躍するフィッシャーズやアバンティーズ、東海オンエアなど、人気グループを挙げればきりがない。ヴァンゆんチャンネルやえむれなチャンネルなど、男女2人組で活動するYouTuberも人気を獲得している。数年前まではグループで活動しているYouTuberの方が少なかった印象だが、現在ではチャンネル数も増え、注目度も上がっている。

 ヒカキンやはじめしゃちょーと並ぶ古参YouTuberで、女性に絶大な人気を誇るワタナベマホトも、最近ではグループYouTuberに近い活動が目立っている。基本的には個人で活動しているが、彼を中心としたシェアハウス「仲間家」に暮らしているカイトやサグワ、へきトラハウス(現在は独立している)らとのコラボも頻繁に行なっている状況だ。

 そんなワタナベマホトが2018年5月、以前から度々コラボをしていたデカキンと「ぱふぱふチャンネル」というコンビを組むことを発表。デカキンは松竹芸能所属の元芸人で漫才コンビ「ベイビーフロート」として活動していた経歴の持ち主。YouTuberとしては、容姿が似ているという理由からヒカキンのパロディ動画を投稿し人気を博してきた。以前はGENESIS ONEに所属していたデカキンだが、「クレープ屋として独立する」という夢を叶えるため事務所を離れ、現在はジョーブログ(業務提携)やはらぺこツインズなどが所属するE-DGEのクリエイターとして活動している。

 さて、「ぱふぱふチャンネル」の活動は年末までの試験的なものであり、実際にコンビとして活動するのかは今後の活動次第だとしていた。また活動の経緯について、デカキンはグループYouTuberへの憧れを挙げており、「組むならマホトくんだけ」とも語っていた。2人の漫才のような掛け合いはファンの間でも好評で、正式なコンビとして活動するのを楽しみにしているファンが多かった印象だ。

 この発表後、それぞれのチャンネルで定期的にコラボ動画を投稿していった。ワタナベマホトのチャンネルで投稿された「【ドッキリ】扉の向こうにヒカキンさん!!!デカキン感動!!!!」は、デカキンのYouTuberとしての原点であり、尊敬している人物であるヒカキンに会うという動画である。「ヒカキンに会わせる」と謳った動画はこれまでも投稿されているが、実際に会えたことは一度もなく、もちろん今回も会えることなく終わるという定番ネタである。ワタナベマホトの無邪気なボケに、デカキンの鋭くもあたたかいツッコミが笑いを誘う。

 他にも「サラダに雑草混ぜてもバレない説」や「【暴露】デカキンの元彼女が実は◯◯でヤバすぎた、、、」など少々過激とも思えるものから、コント調の動画まで幅広く投稿されている。動画を見てみるといずれも会話のテンポが良く、笑いどころも計算されていることが分かるだろう。

 ワタナベマホトの縦横無尽のボケに見事に対応し、笑いに変えるデカキンのツッコミはさすがというところ。芸人というキャリアを持つデカキンの受けの広さ/寛容さが、時に暴走するワタナベマホトのボケをうまく受け止め、すかさず笑いに変える。他のYouTuberのコラボでは見られない、独特の関係性だ。

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