東海オンエア、音楽でも光る抜群の企画力 YouTuberだからこその“向き合い方”に迫る

 人気YouTuber・東海オンエアはここ一年で活動の幅を大きく広げてきている。自身初となる冠ラジオ番組「東海オンエアラジオ」(東海ラジオ)のスタート、ファッションブランド・SPINSとコラボアイテム発売、バーチャルYouTuber・キズナアイとのコラボなど、その活動はジャンルや媒体を超えたものになってきている。そんな中、彼らは新たな挑戦として音楽を用いた動画を多く投稿するようになった。この挑戦は東海オンエアに何をもたらしたのだろうか。

過激派チャンネルとしての東海オンエア

  過激派チャンネルとして人気を誇る東海オンエアは、登録者数380万人(2018年11月現在)。2013年のチャンネル開設以来、芸人顔負けの身体を張った企画を展開し、YouTuber界一の体当たりチャンネルと言われている。

新競技「1500m牛丼」で世界新記録達成!!

 2017年には日本最大のYouTuber事務所・UUUMへの電撃加入を発表。チャンネルの色が変わるのではないかと不安視する声も多かったが、その勢いが落ちることはなく、活動の幅はさらに広がっていった。

 そのため、彼らの人気動画欄にはバラエティに富んだ企画が並んでいる。視聴者もメンバーの身体を張ったリアクションだけでなく、普段の一面や、落ち着いた和やかな姿も見たいということの表れだろう。そんなオールマイティなスキルを持つ彼らだが、音楽方面の動画だけはこれまで登場してこなかった。

音楽でもブレない東海オンエアの姿勢

 にも関わらす、今年に入ってから次々と音楽をネタにした動画を投稿してきている東海オンエア。今年4月に投稿された「くそ素人が作った歌」をプロに渡したらどれぐらい完成度上がるの!?」では、てつやが歌詞とメロディを作り、プロの作曲家にかっこよくアレンジしてもらおうという彼ららしい奇抜な発想の動画。他のYouTuberでは明かさないであろう、ピッチ補正やレコーディングの裏側を暴露し生まれた「Coming of the world」は完成度の高さにメンバーも驚いた様子を見せ、7月には配信リリースもされた。

「くそ素人が作った歌」をプロに渡したらどれぐらい完成度上がるの!?

 内情暴露やYouTuberの音楽活動に触れるブラックなネタなどの東海オンエアらしいテイストはそのままに、ステージ映えする楽曲はライブでの盛り上がりを想定されてのものだろう。“面白くない程度の音痴”と自称するてつやだが、度胸はこれまでの動画で散々磨かれてきている。

 その予想通り、ステージでは見事なパフォーマンスで会場を沸かせていた。11月11日、12日に行われた「U-FES.2018プレミアムステージ」で披露されたこの楽曲では虫眼鏡とゆめまるもダンサーとして登場。高らかに歌い上げるてつやと白のタンクトップ姿でオーディエンスを煽るふたりのシュールさはまさに東海オンエアと言えるものだった。

Coming Out of the WORLD. UFesバージョン

 さらには「【ドベはデビュー】しばゆーが作ってきた曲の曲名を当てろクイズ!」、「【名曲誕生?】東海オンエアガチ作詞対決!!」や、水溜りボンドとのラップ対決などにより、東海オンエアは10曲以上を動画内で公開してきたことで、視聴者に東海オンエアは音楽もできるという印象がプラスされた。

メンバーの個性を引き立たせる楽曲たち

 東海オンエアはYouTube界のエンターテインメント集団として抜群の企画力を持っている。これまで投稿された動画や、確固たる人気、他のYouTuberの評価を見てもそれは確かなものだ。

 さらに、音楽を特別扱いせず、彼らの代名詞となっている大喜利や文理対決などの企画と同じ距離感を保っている。これはどのYouTuberにも当てはまらない独特のスタンスだ。

 東海オンエア内の音楽担当といえばとしみつだが、メインチャンネルでなく個人チャンネルで弾き語りやギターの動画をあげている。急な音楽活動に批判されるYouTuberも多い中、グループとの住み分け、距離感がきっちり計れているからこそ視聴者に楽曲を受け入れられているといえるだろう。

 また、歌詞によって表れるメンバーの個性も注目点のひとつ。歌詞を読むことで強烈なキャラクターから何を考えているかわからないメンバーの頭の中を少しだけ覗けたような気になれる。メンバーの素顔を引き出すと同時に、音楽を使った新たな楽しみ方を彼らは提示しているのだ。

【名曲誕生?】東海オンエアガチ作詞対決!!

 加速度的に成長を遂げるYouTuber業界。人気クリエイターたちは今後、動画投稿だけに止まらず、単独イベントを行う機会もさらに増えていくだろう。そう行った場面で楽曲を持っていることは大きな強みとなる。この先、各地のイベントで彼らの楽曲を聴ける機会が多くなることはあるのだろうか。いちファンとしては、そんな光景が繰り広げられることも期待したい。

(文=馬場翔大)

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