Apple、「弱気な」四半期業績予測を発表 市場の話題は早くも次期iPhoneの仕様予測に

次世代3Dスキャンニングカメラを実装?

 Appleが業績報告を発表した一方でビジネスニュースメディア『Venture Beat』は、1日、早くも次期iOS製品の仕様予測について報じた。Apple製品に関する信頼性の高い予測で世界的に有名なアナリストMing-Chi Kuo氏によると、次期iOS製品には被写体の3Dモデルを瞬時に生成できる3Dスキャニングカメラが実装されるようだ。このカメラはまず次期iPadに実装され、その後すぐに次期iPhoneにも展開される。これらの製品のリリース時期は、2019年後半から2020年初めと予想される。

 以上の3Dスキャニングカメラの基本的な仕組みは、かつてMicrosoftがリリースしたゲーム機Kinectで採用されていたToFカメラ(Time of Flight)と同じものとなる。ToFカメラとは、カメラレンズから無数のレーザー光を照射して、その光が被写体に到達した時間にもとづいて被写体のかたちや動きを測定する、というものだ。

 こうした3Dスキャニングカメラで瞬時に生成された3Dモデルを、次世代の無線通信システムとして整備が進んでいる5G環境下で活用することを想定した場合、SF映画で登場するARホログラムによるバーチャル会議が実現することが考えられる。つまり、リアルタイムにユーザの3Dモデルを送信し続ける、というわけだ。このバーチャル会議は、iOS製品によるビデオ通話「FaceTime」の進化系と見ることができる。

 今回発表されたAppleの業績予測は、世界の政治経済情勢の影響により市場の期待ほどではないかも知れない。しかし、長期的には同社はユーザに確実に進化した体験を提供し続けるのではないだろうか。

トップ画像出典:Appleニュースルームより画像を抜粋

吉本幸記
テクノロジー系記事を執筆するフリーライター。VR/AR、AI関連の記事の執筆経験があるほか、テック系企業の動向を考察する記事も執筆している。
Twitter:@kohkiyoshi

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