今の時代に『セルフブランディングメディア』が必要な理由とは? 関根康人×武藤千春が語り合う

『セルフブランディングメディア』なぜ必要?

「ファンビジネスとブランディングの両輪が『芸能』」(関根)

ーー『スクランブル』ではWebメディアと並行してフォトマガジン『スクランブル LoveLoveLove』も発行予定ということでしたが、こちらについてはどのような本になるのでしょうか。

関根:創刊号はそれぞれのジャンルで活躍されている江夏詩織さん、加藤ナナさん、川崎あやさん、田中真琴さん、夏焼雅さんに登場いただくフォトマガジンです。会社としては『CHEERZ』から派生した『CHEERZ BOOK』という例があるのですが、今回は全くコンセプトを変えていて出演いただく方々に「ひとり20ページをお任せしますので、好きなことをしてください」とお願いしたんです。

ーーそれはまたチャレンジングな企画ですね。

関根:人によっては「撮影からデザインまで全部自分でやります」という方がいたり、自身の1日に密着したものを誌面に落とし込む方もいれば、憧れの人との対談企画をやる方もいたりして。それらをひとつずつ調整して作っているので、他にないようなものができると思います。

ーーオープン時の告知では数名のお名前が代表的な書き手として紹介されていますが、現段階でライターとなる方はどれくらい居るんですか?

関根:まだ実は公開できてない人がいて、ゆうに100名は超えてます。

ーーなかなか書き手が100人いる状態でスタートするメディアというのは大変ですね。

関根:編集スタッフには大変なことをさせてる自覚はありますね……。今は面談も含めて色々編集部としては大変な時期が続きますが、いずれは一般開放に近い形だったり、様々な形態で運営していくことも考えています。そうすると、本当の意味でポータル化してくれますし、さらにスクランブルになりそうな気がするので。

ーー細分化したメディアを取りまとめるという意味では、『CHEERZ』が最近リニューアルしてプラットフォーム化したのと近い構想でもあるのかな、と思ったんですが。

関根:そうですね。思想の部分ではすごく近いと思います。ただ、僕らとしては新しいエンターテイメントの形とプラットフォームを提案したいと思っていて、『CHEERZ』はどちらかといえばファンビジネスの支援なんですよ。対して『スクランブル』はブランディングの支援です。ファンビジネスとブランディングの両輪が「芸能」だと思っているので、会社としてはその両輪を押さえることができてくるのかなと。フェーズによってファンビジネスをすごく強化したい人もいれば、ブランディングを上手くやりたいっていう方もいることが今のスタンダードで、これからはその2つが混ざり合っていく可能性もあると思うんです。そのときに、同じ会社に2つの機能があることは、少しずつ活きてくるような気がします。

ーー両サービスの今後が楽しみですね。最後に、今後『スクランブル』が見据えるビジョンについて教えてください。

関根:Webメディアもフォトブックもそうなんですが、「セルフブランディング」とかっこいい言葉で打ち出してはいるものの、要は自分の好きなものをちゃんと文章や誌面で形に残してアーカイブしていって、その蓄積が価値になる文化ができてくると面白いでしょうから、それを作るお手伝いが少しでもできればいいなと思います。

(取材・文=中村拓海/撮影=林直幸)

ライター登録希望の方はこちら:contact@scrambleweb.jp

「スクランブル」メディア概要

サイト名:「SCRAMBLE(スクランブル)」
主なコンテンツ:
 ・女性タレントが執筆したコラム記事を展開
 ・一部、CHEERZ forスゴ得(※1)でのみ閲覧可能な限定記事あり
記事ジャンル:グルメ、おでかけ、アニメ、ゲーム、エンタメ、スポーツ、ビューティー、ファッション、スマホ、フォト、など
参加ライター:後述、一部抜粋

「SCRAMBLE」URL:https://scrambleweb.jp/
 オフィシャルTwitter:https://twitter.com/SCRAMBLEWEB
 オフィシャルInstagram:https://www.instagram.com/scramble_lovelovelove/

フォトマガジン「SCRAMBLE Love Love Love」関連ページ:
 特設ページ:https://scrambleweb.jp/lp/magazine1.html
 instagram:https://www.instagram.com/scramble_lovelovelove/

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「インタビュー」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる