乃木坂46のTikTok施策にみる 松村沙友理率いる“さゆりんご軍団”の「自由な楽しさ」

 TikTokが2018年10月に日本でのアプリリリース1周年を迎え、多くの著名人がデビューを果たしている。そんななか、10月19日に投稿を開始したのが、乃木坂46の松村沙友理、佐々木琴子、伊藤かりん、寺田蘭世からなる「さゆりんご軍団」。いまだ3つの動画のみの更新であるが、アカウント作成から10日余りで、70000フォロワーを突破している。

 乃木坂46には、“軍団”と呼ばれるいくつかのユニットがあり、そのなかでも「さゆりんご軍団」はアニメファンの集まりから派生した軍団。15枚目シングル『裸足でSummer』に収録された「白米様」、今年の『乃木坂46時間TV』内で発表された新曲「ぐんぐん軍団」のほか、「何度目の軍団か?」「さゆりんごが咲く頃」などシングル表題のパロディ楽曲まで、自由な活動内容が特徴的だ。その延長線上とも言えるのが、今回のTikTokデビュー。一番最初の投稿が、画面上のフルーツを食べてポイントを競う「#大食いゲーム」という乃木坂46切っての大食いキャラ・松村らしいチョイス。TikTokの定番曲の一つ「言いなり選手権」では、4人の仲の良さが伝わってくる。

 松村はTikTokのアカウント開設について、SHOWROOMで「なんかすごい楽しそうだったので、『さゆりんご軍団も撮ろうよ~』ってなって、みんなで集まった時に撮ったら思った以上に楽しくて『公開したい~』ってなって公開させていただきました」とゆるい始まりを明かしており、「4人いるっていうのがあんまりないので、もしかしたら誰かがいないっていう動画とかもあったりするかも知れませんが、なんかゆるりゆるりと動画上げていけたらいいなと思うので、皆さんもゆるりゆるりと目に付いたら見て欲しいと思います!」と今後の展望を語っている(参考:乃木坂46松村沙友理、“さゆりんご軍団”TikTokデビューの経緯を説明「みんなでやってみたら想像以上に楽しかった」)。

乃木坂46 『さゆりんごが咲く頃』

 さゆりんご軍団は、軍団長である松村の自由なキャラが存分に発揮されたユニットであり、自然と彼女のもとに集まった佐々木、伊藤、寺田のゆるさも相まって、数ある軍団の中でも“なんでもあり”な空気が形成されている。『乃木坂46時間TV』内で初披露した新曲「ぐんぐん軍団」は、「ステージ袖で盛り上げる軍団研究生」である中田花奈を引き連れ、おもちゃのマイクでリップシンクとしてパフォーマンス。初ライブは東急プラザ蒲田 屋上かまたえんでのゲリラライブであったが、観客は子連れの親子数人。「面白そう! やりたい!」という思いつきの発想が原動力となっているのが、松村のコメントからも想像できる。結果、乃木坂46の公式アカウント(開設されるかは定かではないが)より先に、さゆりんご軍団のTikTokアカウントができたことが、全く不思議ではないのは、ファンに向けての雰囲気作りが成功しているからである。

 乃木坂46は、デビュー初期よりTwitterの公式アカウントを開設しているが、新着ニュースのお知らせや、メンバーのブログアップなど淡白なツイートから、テレビや雑誌などメンバーのメディア出演の度にオフショットを上げたり、シングルリリースの際には特別企画を開催するなど、一貫していながらも面白さを忘れないポリシーが垣間見える。公式だけにとどまらず、冠番組やメンバーの写真集など、露出は様々なアカウントに派生しているが、中でも発行部数31万部を突破したオフショット写真集『乃木撮 VOL.01』(講談社)では継続的にメンバーのオフショットがアップされている。素の表情が写真集の一つのコンセプトだが、メンバー同士で撮影した映像はより自然な笑顔を浮かべている。松村とペアになることが多いのは、公私ともに仲の良い白石麻衣。ケーキを食べるその様子は、やはり松村の食いしん坊キャラを感じさせる。

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