まるで『ロックマン』? オランダ産ドット絵風アクション『KUNAI』に見る、日本ゲームの影響

 『KUNAI』を製作しているのはオランダのTurtleblaze。同社からはBram Stegeさんが、ゲームショウに合わせて来日していた。Bramさん曰く、『KUNAI』には自分がこれまでプレイしてきたゲーム全ての好きな部分を詰め込んだとのこと。「もちろん『ロックマン』もとても好きですが、それ以外にも生まれてこのかたずっと遊んできたマリオシリーズやドンキーコングなどの影響もとても強いです。特にプレイヤーがゲームオーバーになった時のアニメーションはドンキーコングから引用しています。あと、クナイを持っているのは『NARUTO』の影響なんです」と語る。ゲームを進めていくとマシンガンなど銃器類も解禁されるが、それまでの武器は確かに日本刀とクナイ。こういったアイテム類にも日本文化の影響が強い。

 さらに言えば、近年オランダではこういったドット絵風のグラフィックを用いたゲームが静かな流行となっているのだそう。確かに、ドット絵を用いた2Dのアクションゲームなら小さなスタジオでも制作できるし、センス次第で斬新なビジュアルを表現することもできる。『KUNAI』もその流れに乗った作品と言えそうだ。

 『KUNAI』は2019年の配信に向けて現在準備中。対応ハードはゲームショウで展示されていたニンテンドースイッチのほか、プレイステーション4とXBOX ONE、それにSTEAMでの配信も予定している。レトロゲームのファンのみならず、ちょっと尖ったビジュアルのゲームをプレイしたいゲーマーには是非ともオススメしたいタイトルである。

■しげる
ライター。岐阜県出身。プラモデル、ミリタリー、オモチャ、映画、アメコミ、鉄砲がたくさん出てくる小説などを愛好しています。

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