【バトルフィールドV】β版プレイレポ 原点回帰した重厚な世界観と、注目の新要素を徹底解説

 Electronic Artsは9月6日より、人気FPSシリーズの最新作『バトルフィールドⅤ』(以下『BFV』)のオープンβ版をPS4/Xbox One/PC向けに配信している(製品版の予約者やOrigin Acess加入者は9月4日よりプレイ可能)。このオープンβ版では、11月20日に発売となる『BFV』のゲーム内容が一部楽しめる。プレイ期間は9月11日までと短めだが、それでも既に世界中で多くのユーザーが体験している模様だ。本作を楽しみにしていながらβ版のプレイができていない人のために、レポートをお届けしよう。

 『バトルフィールド』シリーズと言えば、銃弾の雨が飛び交い、戦車の駆動音が辺りに響く「戦場の臨場感」にフォーカスしたFPS作品だ。特に『BFV』は、2002年に発売された『バトルフィールド1942』以来、約16年ぶりに舞台を第二次世界大戦に移し、原点に立ち返ったことも大きな話題となっている。とは言え、この点は過去作を遊んできたシリーズファンを中心に賛否両論が巻き起こるデリケートな部分でもある。なぜなら、『バトルフィールド3』や『バトルフィールド4』のように、現代戦に慣れ親しみ、ハイテクな戦闘を好むユーザーも少なくないからだ。しかし、シリーズ全体の重要なポジションを担うナンバリングタイトルのモチーフに、Electronic Artsが過去の大戦を選んだのもまた事実。オープンβ版をプレイした所感を踏まえて、『BFV』のゲーム性や新システムについて解説したい。

意識された「バトルフィールドらしさ」

 これは従来のシリーズ作品をプレイしてきた筆者の個人的な意見だが、『BFV』は前作『バトルフィールド1』(以下『BF1』。2016年に発売され、シリーズとしては12作目だが、第一次世界大戦をモチーフとしており、原点という意味も含めて『1』と名付けられた)と比べると、そこまで目新しさは感じなかった。決して『BFV』を否定しているわけではなく、馬に騎乗しながら剣を荒々しく振って戦うなど、現代兵器が満載の『バトルフィールド ハードライン』(2015年)から、戦場を100年近く前にシフトした『BF1』のインパクトがあまりに大きかったのである。

 では『BFV』はどうかと言うと、『BF1』の世界観や基本的なゲームシステム、キャラクターの何気ない動作にいたるまで、すべてが丁寧にブラッシュアップされているように思えた。同時に戦場のリアルな描写に欠かせないグラフィック描写力も向上しており、シリーズ独特の重厚でどこかお祭り気質な雰囲気は保たれている。要するに、前作『BF1』とほぼ遜色ない仕様で、現代戦とは一風変わった大規模な戦闘が展開されるシリーズ初期の雰囲気が、今作にも上手く落とし込まれているのだ。この点に関して言うなら、最新作の発売時にありがちな「いつもの『バトルフィールド』らしさがなくなっているのでは?」という悩みについて、そこまで考える必要はないだろう。

 その上で、新要素もしっかり組み込まれている。ラウンドごとに別々の勝利条件が提示される新ゲームモード「グランド・オペレーション」は、拠点確保を目指すシリーズお馴染みの「コンクエスト」とはまた違った奥深さが味わえる。勝利条件も敵拠点に爆弾を仕掛ける、逆に爆弾を仕掛けてくる敵を蹴散らして拠点を防衛するといったもの。ユーザーによりけりだが、フィールド内の拠点を巡ってせわしなく試合が変化する「コンクエスト」よりも、明確な目標に向かって仲間と共に進軍する「グランド・オペレーション」の方が初心者向きだ。

兵科にカスタマイズ性をもたらす「中隊」システム

 『BFV』から実装される「中隊」(YOUR COMPANIY)は、それまで表面的に区別されていた兵科に深みを持たせる興味深い新システムだ。兵科というのは、グレネードランチャーやアサルトライフルを装備して戦う「突撃兵」や、医療キット片手に最前線仲間の蘇生に努める「衛生兵」のように、専門技能に特化した兵士の区分である。過去作では兵科こそあったが、その中からさらに派生した兵科は見られなかった。ところが中隊システムにより、『BFV』は兵科カテゴリーからより技能別の兵科(コンバットロール)が選択可能。戦況に応じて兵科を選び、自分の得意なプレイスタイルに合わせてコンバットロールを切り替えられる。オープンβ版は各兵科につき一種類しか選べなかったが、製品版はゲームの進行度によって次々にアンロックされるだろう。

 続いてFPSで自らの命を預ける装備品のカスタマイズ要素について。こちらも「中隊」システムに組み込まれる形で登場している。各ゲームモードをプレイして獲得したポイントを使い、銃器や戦車、戦闘機のアップグレートが可能。強化すると単純に武器の性能っは良くなるが、強化マップはツリー状なので、バランスよくカスタマイズするのはなかなか難しい。裏を返すと、プレイヤーの好みや強化方針が如実に反映され、プレイ体験に多様性を与えてくれそうだ。

 新たな装備品はプレイヤーランクが上昇するとアンロックされるので、ゲームの腕前に関わらず、継続してプレイすれば初心者でも色々な銃器を扱える。また、メインメニューの「武器庫」(ARMORY)を選べば、ポイントを使って銃器のユニークなペイントパターンやアタッチメントを購入可能だ。同じ銃器でもアタッチメントを変えれば使用感は異なってくるので、自分に馴染むカスタムを見つけてみるのも面白い。

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