『TERRACE HOUSE OPENING NEW DOORS』
『テラスハウス』上村翔平が語る“メンバーへの思いと自身の成長”「自分の価値観を180度変えてくれた場所」
Netflixで配信・フジテレビで放送されているリアリティショー『TERRACE HOUSE OPENING NEW DOORS』。9月4日にNetflixで先行配信された第31話では、ついに翔平が卒業を迎えた。メンバーの中でもムードメーカーであり、聖南へのロマンチックな告白や貴之との友情、またサプライジングな卒業ライブで心打たれた方も多いだろう。リアルサウンド テックではそんな彼へインタビューを行い、『テラスハウス』が彼にもたらした変化や、メンバーとの関係性などについて、じっくりと話を聞いた。(編集部)
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「聖南さんは『テラスハウス』で抱えてる悩みを一番わかってくれる女性」
ーー翔平さんが『テラスハウス』で過ごした期間を振り返りながら、色々と伺っていこうと思います。まずは、最初に思いを寄せていた小室安未さんについて。番組に参加して初めての恋愛でしたが、どういうところに惹かれていったのでしょうか。
上村翔平(以下、翔平):僕がテレビで見ていた彼女は、威圧的だったり、今時の子だなというイメージがありました。そんな先入観があったのですが、いざ一緒に暮らしてみたら「モデルとして歩んでいきたい」という真摯な夢を持っていたし、当時は一緒にいて一番楽な存在でした。お兄ちゃん的な存在としていつも仲良くしてくれていたと思うんですけど、一緒に遊んでいくうちにだんだん恋愛対象になっていきました。
ーー「威圧的」というイメージも、そのなかで変わっていきましたか?
翔平: そうですね。威圧的に見えていたのは、肝が座っていて、何事にも動じない女性だったからなのかもしれません。実際に会ってからは、逆にそういうところにも惹かれましたし、今までは自分より若い子に対して興味はなくて、どちらかというと年上の女性がタイプだったのですが、彼女と出会って、「10歳くらい年下でも、恋愛対象になるんだな」という新たな気づきがありました。でも急に卒業を告げられて、「このタイミングか〜」って(笑)。本当に悲しかったです。人にはいつ別れが訪れるかわからないから、いま目の前にいる人を楽しませてあげたり、僕自身が楽しむということが大事なんだと考えるきっかけをくれた人でしたね。
ーーそういえば、最初は安未さんをめぐって(中村)貴之さんと三角関係になっていました。
翔平:そうでした。だから貴くんには相談できなくて、至恩に相談していたんですよ。
ーー安未さんとの三角関係になった時も、車の中で貴之さんにきちんと自分の思いを伝える部分に感じる誠実さが、翔平さんの魅力のように思えます。
翔平:中学生の時に友人と同じ人を好きになったことがあって、その時は僕が裏で隠れて付き合ってしまって、関係が壊れてしまった経験があるんです。その友人とは今は仲がいいんですけど、そのことがずっと記憶に残っていて。だからこそ、貴くんのことは好きだし、毎日一緒にいるし、絶対に気まずくなれないし、ちゃんと伝えてフェアにいければいいなと思ったんです。
ーーその後、貴之さんとも「本当の兄貴みたい」と言われるほど仲が深まりますが、どんな場面で距離が縮まったのでしょうか。
翔平:やっぱり風呂ですね。心も身体も全て見せ合って、裸の付き合いをしてからお互いの距離がグッと縮まったかなと思います。貴くんとは最初テレビで見ていた時から一番仲良くなると感じていたのですが、実は彼、人に対して少し壁を作る人なので(笑)。最初は至恩と仲良くなりました。彼も僕も喫煙者で「翔平くん、一緒にタバコ吸いませんか」って声をかけてくれて、そこですぐ打ち解けて仲良くなり、親友みたいな関係性が築けたと思います。だから、至恩が抜ける時に「貴くんと2人でやっていけるのか」という不安があったのも事実で。でも、過ごしていくうちにだんだん壁がなくなってきて、そこからは心を許せる兄貴のような存在になりました。
ーー翔平さん自身、リアリティショーのような場所で、同性同士の絆が深く結ばれるということは想定していましたか?
翔平:いや、そうなるとは思ってなかったです。場合によってはバチバチになる可能性もありますし、本当に偶然、性格が合ったんでしょうね。振り返ってみると、『テラスハウス』のメンバーはみんな大好きですけど、至恩と貴くんと僕の3人でいた時が本当の兄弟みたいで楽しかったし、一番バランスが取れていたのかもしれません。
ーーその後、翔平さんは同じ日に入居した(島袋)聖南さんに惹かれていったわけですが、彼女のどのような部分を好きになったのでしょう?
翔平:彼女は芸能人ということもあって、最初はある程度、距離を取っていた部分もありました。でも、話してみたら僕が『テラスハウス』で抱えてる悩みを一番わかってくれる女性で。そのあたりから惹かれていましたし、安未がいなくなって聖南さんと一緒に過ごすと共に思いが強くなっていって。彼女のことを支えたいし、この人と付き合えたら自分も成長できて、パートナーとして良い関係を築ける女性なのかなと、自分の気持ちに気づき始めました。
ーー翔平さんが聖南さんに相談した「『テラスハウス』の悩み」とは?
翔平:僕は今まで音楽ばかりやってきていたので、自分自身の見え方を過剰に気にしてしまっていて。恋愛に関しても何に対しても、人前で曝け出すことに対して抵抗があって、正直、最初は自分自身を作っていた部分があったんです。一度、貴くんと聖南さんと僕の3人で飲みに行った時に、二次会があったんですが、そこで「なかなか自分を出せない」という話をしたんですよ。そうしたら、聖南さんから「逆にあなたは自分を出せば出すほど、世の中に受け入れられる人種だから」という言葉をいただいて。
ーー名言ですね。
翔平:でしょ? 「すげーなこの人、悟り開いてんな!」と思いつつ(笑)、そこからは「何も包み隠さずいこう」と決めたら、とても楽になりました。本当にあの言葉が自分の中でいいきっかけになって、最終的には色んなものをお見せしてしまうくらいの人間になりましたが……(笑)。
ーー聖南さんを巡っては、(石倉)ノアさんとも三角関係になりました。
翔平:あれは……マジでびっくりしました! 波乱ですよね。「お前、優衣ちゃんのこと俺に相談してたじゃん! 今なの!?」みたいな感じで驚きました(笑)。でも、ノア側からしたら今だったんですよね。僕が告白するタイミングでしたし、彼もフェアに接したかったからこそ言ってくれたんだろうな、と今では思えます。それに最初、僕と聖南さんが良い感じだったから言い出せなかったようなので、やっぱりあのタイミングで言ってくれて良かったのかもしれません。