本日『ソニック』生誕27周年! スタイリッシュな“音速ハリネズミ”の歴史に迫る

北米市場で一躍スターキャラクターに

 ソニックは最初に日本のゲーム会社が考案したキャラクターではあるが、そのデザイン過程において、北米の開発スタッフの意見が大きく取り入れられている。ソニックは当初、人間の彼女がいたり、口に牙を生やした少々荒っぽい設定ではあったが、最終的には現在の外見や性格に落ち着く。ここでもう一つ興味深いのが、日本と海外(特に北米)におけるソニックの扱われ方だ。両者とも、「ソニックはイカしたなゲームキャラクター」という認識で巨痛しているが、海外ではさらにクールで厳つい存在として受け入れられている。

 日本のものより睨みをきかせた海外版ソニックは、子供たちだけでなく、音楽やファッションシーンで活動するアーティストからも大いに注目される。結果として、1つの作品から飛び出し、90年代のゲーム×ポップカルチャー文化のメインストリームを形成するに至ったのだ。日本ではマリオ打倒!とまではいかなかったが、海外市場ではソニック関連商品がヒットし、セガのメガドライブ(北米ではジェネシス)の売り上げ台数を伸ばす活躍ぶりを見せた。

 1991年の誕生から27年、あと少しで30周年になろうとしているソニックだが、国内外を問わずいまだファンの心を掴んで止まない。音速を超えて、そして時代を越えて駆け抜けるソニックの勇姿が気になった方は、これから彼の活躍を追いかけてみてはどうだろうか。

◾️ソニックマニア・プラス
対応機種:PlayStation4/Nintendo Switch
発売日:2018年7月19日(木)発売予定
価格:パッケージ版:4,490円(税抜)
ジャンル:2Dハイスピードアクション
プレイ人数:1~4人
発売・販売:株式会社セガゲームス
CERO表記:A区分(全年齢対象)

■龍田優貴
ゲームの尻を追いかけまわすフリーライター。時代やテクノロジーと共に移り変わるゲームカルチャーに目が無い好事家。『アプリゲット』『財経新聞』などで執筆。個人的なオールタイムベストゲームは「ファミコン探偵倶楽部」シリーズ。
Twitter:@yuki_365bit

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