世界中の都市に紐づいた環境音楽しめる「Cities and Memory」 マッピングとオープン化がポイントか

 世界中でフィールドレコーディングされた音を無料で聴くことができるWebサイト「Cities and Memory」。Googleマップ上にある都市をクリックすれば、さまざまな場所で聴こえる環境音がPCのスピーカーから流れてくる同プロジェクトは、イギリス、オックスフォード出身のサウンドアーティスト、スチュアート・フォークスが手がけており、5月14日からは新たに「Cities and Memory」がキュレーションした34カ国の写真家とサウンドアーティストがコラボする企画「Sound Photography」をスタートする。

An introduction to Cities and Memory

 「Cities and Memory」のトップページには、世界地図が貼られていて、どの都市で環境音を聴けるのか、ひと目でわかるようにマッピングされている。日本では、東京や京都、屋久島などが選ばれていた。都市についた印をクリックすると、画像つきの別枠プレイヤーが開く。再生ボタンを押せば、たとえば、東京なら築地市場、京都ならお寺の読経、屋久島なら森林の音が流れ出す。また、サイトの「Latest sounds」ページでは、最近追加された音の一覧をチェックできる。ここでは、地域や都市、それにキーワードで音の検索をすることも可能だ。これらの情報は、FacebookやTwitterなどにシェアできる。

「Cities and Memory」

 これまでにも、環境音が聴けるサイトはいくつもあった。室内で雨や雷の音を聴いているかのような気分になる「Rainy Mood」、カフェの雰囲気が味わえる「Coffitivity」、カフェや雨、波、たき火、鳥のさえずりなどの音をミックスしてオリジナルサウンドを作れる「soundrown」、様々な国のカフェの喧騒を聴くことができる「Hipstersound」、16種類の環境音を組みわせられる「Noisli」など多岐に渡り、「Hipstersound」以外のサービスは、iOSやAndroidに対応したアプリでも提供されている。ここまでのサイトは海外だが、日本でも、カフェや自然の音を配信する「おと風景」などがある。

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