乃木坂46「新しい世界」MV、ずらりと並ぶ“アンテナ”の正体は? 国立天文台に聞いてみた
乃木坂46が4月25日にリリースする20thシングル『シンクロニシティ』の初回仕様限定盤タイプBのC/W曲として収録されるアンダー曲「新しい世界」のミュージックビデオが公開されている。
鈴木絢音がセンターを務めるアンダー曲「新しい世界」は、2月下旬に工藤耀日美術館(群馬県)と国立天文台野辺山(長野県)にてミュージックビデオの撮影が行われた。映像に写っているアンテナは実際に稼働しているため、撮影時には携帯やwifiなど電波を発する機械の持ち込みは一切禁止とされており、スタッフ含めて全員が走って連絡を取り合ったそうだ。
整然と並ぶアンテナが印象的なミュージックビデオだが、実際のところ、このアンテナにはどんな役割があるのか。国立天文台野辺山に問い合わせてみた。
「メンバーの皆さんの後ろに並んでいるのは、“電波へリオグラフ”という太陽専門の電波望遠鏡です。84台のアンテナを使うことで分解能を上げ、直径500mの電波望遠鏡に相当する解像力を実現し、ビデオカメラのように太陽の活動をモニターしています。毎日、太陽が昇ってから沈むまで常にその表面を観測し続けていて、太陽にフレアーがあれば、それがどういったものだったのかをすぐに情報として出せるようにしています。国内では唯一のシステムで、1992年から観測を開始し、2015年4月からは名古屋大学宇宙地球環境研究所が運用を引き継いでいます」
ミュージックビデオ中盤に登場する大型のアンテナには、また別の役割があるという。