悶絶せよ! いますぐプレイできる秀逸な「激ムズ系思考型パズルゲーム」5選
ゲームデザインに詳しく、ゲーム製作、記事執筆、専門学校での講師業も行うニカイドウレンジ氏によるゲームキュレーション。第1回は、クリアできたときのカタルシスがたまらない、5つの「激ムズ系思考型パズルゲーム」を紹介する。(編集部)
解けたときに深い喜びのある「純思考型パズルゲーム」
ゲームジャンル「パズル」。デジタルゲームにおける「パズル」は、大きく分けると3つの要素によって構成されている。それは「思考」と「アクション」と「運」だ。
例えば『テトリス』は「思考+アクション」のゲームだ。『キャンディクラッシュ』は「思考+運」。『パズル&ドラゴンズ』は3つとも含まれており、そこにさらにRPG要素が追加されている。一方で、「詰め将棋」や『倉庫番』のような思考だけを試すゲームもある。このような「純思考型パズルゲーム」は、基本的に偶然では解けず、また繰り返しやれば自然と上達するものでもなく、試行錯誤と論理的思考が試されるためマニアックになる傾向がある。
しかし、だからこそ試行錯誤力や論理的思考能力を鍛えられるし、だからこそ解けたときの深い喜びがあるジャンルでもある。そんな「純思考型パズルゲーム」を、筆者は今年に入ってから30本以上プレイした。今回はその中から秀逸かつ激ムズのものだけを選りすぐった、オススメのタイトルを紹介させていただきたい。
A Good Snowman Is Hard To Build
雪玉を転がして雪だるまを作るパズルゲーム。「雪の上で玉を転がすと大きくなる」「大中小の順に乗せなければならない」「小さい玉は大きい玉の上に一時的に乗せておくことも可能」といったルールがある。ルールが複雑に絡み合ってかなり頭を使うパズルだが、ルールが「雪だるまを作る」という一言で全てを説明できてしまう、なんとも美しいパズルだ。実際、ゲーム内でルールの説明はほとんど皆無である。
対応プラットフォーム:iOS / Android / Win / Mac
公式サイト:http://agoodsnowman.com/
ゼリーのパズル
こちらは横視点で重力があるタイプのパズルだ。ゼリーを左か右に動かして落としつつ、同じ色のゼリーを全てくっつけられたらステージクリア。本作はステージ設計が練りに練られているのが特徴だ。「ぱっと見で何をすればいいか分かる」「が、最初のイメージ通りに動かすとあと一歩足りない」というプロセスが必ず入るようになっている。例えば上記画像のステージなら、右端にある青いゼリーを対岸に渡せばいいということがすぐ分かるのだが、よくよく考えていくと対岸に渡すための足場が全然作れないことに気付く。「解けそうで解けない」もどかしさを存分に体験できるぞ。
対応プラットフォーム:Android / Win(無料アプリ)
公式サイト:http://qrostar.skr.jp/index.cgi?page=jelly
YANKAI'S PEAK.
パズルというと四角いマス目のイメージが強いが、このゲームは「三角形」を使ったパズルだ。プレイヤー自身が青い三角形となり、他の三角形を押して目的の場所まで運ぶのが目的。最大の特徴は「角が干渉する」というルールだ。プレイヤーが三角形を押すとき、角を支点にぐるっと回りながら押すことになるのだが、その際に角が他の三角形に引っかかって一緒に動かしてしまう。逆にその性質を活用することで本来動かせない場所でも動かすことができたりする。柔軟な思考が試される1本だ。
対応プラットフォーム:iOS / Android / Win / Mac
公式サイト:http://yankaispeak.com/