“モテるために生きてる”YouTuber ゆうこす、人気の秘訣は? 止まらぬ快進撃の理由を探る
アイドルから“モテクリエイター”として転身し、Instagram、Twitter、LINEを駆使、そしてYouTuberとして女性たちから絶大な支持を得ているのが、“ゆうこす”の愛称で親しまれている菅本裕子だ。
星の数ほど女の子が存在し、やがて消えて行くアイドル業界では、例えアイドルグループで頂点に立った者でさえ、グループを離れた後に活躍し成功するのはほんの一握り。元HKT48メンバーである菅本は不本意な形で2012年にグループを脱退後、世間からは厳しい声が浴びせられる中、再スタートを切る。世間の雑音が風化するのを待つかのように料理タレントとして地道に活動し2015年に彼女の人生を変えることとなる『ミスiD2016』に応募すると、天性の可愛さと計算つくされた(?)“ぶりっこ”キャラが審査員を虜にし、ミスiD2016準グランプリを獲得した。
PR動画で菅本は「ネットで発信していく、発信型のグラビアアイドルになりたいなと、色々発信していきたいなと思っています」と発言。審査員である写真家の青山裕企氏が「ぶりっ子であることにとても自覚的で、一周回って、(本来嫌われる対象の)同性にも魅力を感じてもらうことのできる、『ネオぶりっ子』になれる逸材である気がします」とコメントするなど、まるで彼女が後のYouTuberとしてブレイクすることが予期されていたかのようだった。
受賞をきっかけに注目されるようになった菅本は、その後個人事務所を設立。「モテるために生きてる」をモットーに活動し、InstagramなどのSNSで発信したり、「ゆうこすモテ教室」などのイベント企画も行ったりする中、活動の一環として2016年11月にはYouTubeで「ゆうこすモテちゃんねる」を開設した。今では34万人以上の登録者数を誇り、女性YouTuberを代表する一人として大活躍している。
2018年の2月に公開された「第2回!まったり質問コーナー!」の動画では、"ゆうこすさんは何者なんですか?"の質問に「男女問わず、会う人に、いい子だね可愛いねっていうふうに思われたい。つまりモテたい。なので、どうやったらモテるのかというのをファンのみんなと、めちゃくちゃ、毎日毎日考えて、それをYouTubeやInstagramで発信している。自称"モテクリエイター"です」と回答。
また菅本にとっての“モテ”とは、「モテる=愛される」、男女問わずみんなに愛されることだと「第1回ゆうこす質問コーナー!」で語っている。菅本の動画は「モテるために生きてる」をテーマにしていることから、モテメイクやモテレシピなど、モテるためのテクニックを紹介する動画がメインとなっている。他のメイク動画と違うところは、各テーマに合わせ細かく自分の使用感を語るのはもちろんのこと、青山氏が提唱していた“ネオぶりっ子”という徹底した小悪魔っぷりが可愛らしく、時にセクシーな部分だ。また、たまに出るナルシストな発言も笑え、説明が分かりやすく、聞いていて楽しいところも魅力である。