流行った時にドヤ顔できる? 人狼系アドベンチャーゲーム『レイジングループ』の“読ませる力”

 さあ、こうなってしまえば事故をきっかけに巻き込まれてしまった青年はたいへんである。彼は休水の住民でもないのに殺人ゲームに巻き込まれたのだ。幸いにも、初回は誰かをくくり殺す宴に参加する資格はなかったのだが、それでも命の危機にあることは間違いない。ただでさえ集落の人々はピリピリしているし、外から来た人間には冷たい。おおかみが恐ろしいのは当然だが、ヘタを打てば単なる村人からも殺されかねないだろう。

 ああ、なんて恐ろしい話なんだ。……などと思ってはいけない。房石 陽明(ふさいし はるあき)と名乗る巻き込まれた青年は単なる哀れな存在ではなく、恐怖の詳細を知ることで克服しようとする驚くべきバイタリティを持っているのだ。それどころか死んだとしても記憶を保持してループして事件を最初からやり直すような、おおかみとは違った種類のバケモノと言える。

 人狼村の恐怖はもちろんだが、房石陽明という人物がいかに事件に立ち向かうかもまた本作の大きな魅力となっている。恐怖は次第に理解へと変わり、読み終えるころにはすべての謎に答えが用意されていることを知り、妙な心地よさすら感じることだろう。読ませる力が本当に素晴らしいので、くれぐれも寝不足には注意だ。

『レイジングループ』トレイラー

◆『レイジングループ』詳細情報
・プレイできるハード:スマートフォン、PlayStation 4、PlayStation Vita、Steam(PC)、Nintendo Switchで配信中(スマートフォン版以外は追加要素が同梱されているのでそちらをオススメ、PS4はパッケージ版あり)
・公式サイト:http://www.kemco.jp/sp/games/rl/
(C)2015-2017 KEMCO
(C)2015-2017 dwango

■渡邉卓也
「マリオの乳で育った男」と自称しているゲームライター。サラリーマン時代、定時で帰ってゲームをしようとしたら「そんなに早く家に帰ってすることあんの?」と上司に嫌味を言われ「あ、そういえば自分は仕事などではなくゲームをするために生きているのだった」と思い直しゲームライターとなる。好きなキャラクターは「しずえ」と「カービィ」。

関連記事