『チェンソーマン レゼ篇』が見放題配信に! 圧巻のバトルシーン&上田麗奈の“魔性”演技

 劇場版『チェンソーマン レゼ篇』の見放題独占配信が、9月19日0時よりPrime Videoにて開始となる。同作は2025年9月に公開され、国内興行収入108億円超え、世界では興行収入297億円突破という記録を叩き出したメガヒット作だ。

 もともと人気のある原作ではあったが、ここまで大きな盛り上がりを見せたのは、ひとえにアニメとしてのクオリティが圧倒的に高かったためだろう。原作と比較するかたちで、演出や作画の妙について語っていきたい。

 同作は藤本タツキが『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載していたマンガ『チェンソーマン』より、「レゼ篇」のエピソードをアニメ化したもの。アニメーション制作はTVシリーズに引き続きMAPPAが担当し、𠮷原達矢が監督を務めている。

 あらすじとしては、公安対魔特異4課に所属するデビルハンターのデンジが、ある日レゼという少女に遭遇。元々は上司のマキマに憧れていたはずのデンジだったが、レゼと過ごすうちに急速に心を奪われていく。そしてどっちつかずの気持ちで迎えた夏祭りの夜、デンジの身に思わぬ展開が巻き起こる……。

 『レゼ篇』は原作の時点で、ファンから熱狂的な人気を誇るエピソードだった。恋に浮かれるピュアなデンジと、蠱惑的でキケンな香りのするレゼ、そしてミステリアスなマキマの存在。ドラマチックで無駄のない構成がその魅力だ。

 劇場版でもストーリーの流れはほとんど変わっていないが、丁寧な描写によって各シーンが“肉付け”されているという違いがある。

 とりわけ印象的なのは。レゼの生き生きとした存在感だ。初対面の時からデンジに馴れ馴れしく接近し、心を惑わせる魔性のヒロインだが、アニメでは声と動きが付いたことでより生々しさが増している。

 公式パンフレットで𠮷原監督が発言していた内容によると、レゼによるボディタッチの描写などを増やしているとのこと。原作に沿った方向で、キャラクターのイメージをより強化している演出と言えるだろう。

 しかもそんなレゼに声を当てているのは、上田麗奈。『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』のギギ・アンダルシア役や『タコピーの原罪』の久世しずか役など、魔性の性質を持ったキャラクターを得意とする声優だ。生々しい質感の演技がこの上ないハマり役となっており、多くの観客を夢中にさせていた。

 とくに上田の演技が光っていたのが、レゼとデンジが真夜中の学校に忍び込み、2人きりでプールに入るシーン。これは原作では7ページ弱で終わっている場面だが、劇場版ではじっくりと尺を取って描写していた。

 また夜の学校でのやりとりや、その後夏祭りに行く場面なども、原作より濃密になっている。それによって、ひと夏のボーイミーツガールを描いたさわやかな青春映画であるかのような印象すら生まれていた。

 それ以外にも、巧みな構成力を感じさせる演出が随所に登場。細かいところでいえば、レゼがアルバイト先の喫茶店に向かうシーンは注目ポイントだ。序盤と終盤で反復される描写なのだが、終盤ではレゼの描き方がはっきりと変わっており、その心情を強烈に印象付けるものとなっていた。

 原作を肉付けした描写といえば、戦闘シーンにも大きな違いがあった。原作ではテンポ重視でさくさくと決着へと向かっていったが、アニメではまさしく劇場版スケールの壮大なバトルに進化している。

 とくに台風の悪魔が登場するあたりでは、都心のビル群を巻き込みつつ、デンジ&ビームとボム(爆弾の悪魔)との華麗な空中戦が描き出されていく。原作にはない“アニオリ”のアクション描写も多数盛り込まれており、それを眺めているだけでも満足感がある。

 また今作の敵が“爆弾”をモチーフとした敵だったことも、相乗効果を生んだ理由。戦闘中にド派手な爆発エフェクトが飛び交うため、きわめてアニメ映えする戦闘シーンとなっている。MAPPAの技術が惜しみなく注ぎ込まれていることが実感できるだろう。

 さらにボムの能力として、原作にはない戦い方をするところがいくつも登場。藤本の発想とアニメーターのイマジネーションが融合したことで、戦闘シーン全体の迫力が何倍にも増していた。

 作画や演出、声優の演技によって、原作の魅力を倍増させている『チェンソーマン レゼ篇』。すでに劇場で観た人もそうでない人も、ぜひ見放題配信で同作の魅力を何度も味わってみてほしい。

■配信情報
劇場版『チェンソーマン レゼ篇』
Prime Videoにて、9月19日0:00〜配信
キャスト:戸谷菊之介(デンジ)、井澤詩織(ポチタ)、楠木ともり(マキマ)、坂田将吾(マキマ)、ファイルーズあい(パワー)、高橋花林(東山コベニ)、花江夏樹(ビーム)、内田夕夜(暴力の魔人)、内田真礼(天使の悪魔)、高橋英則(副隊長)、赤羽根健治(野茂)、乃村健次(謎の男)、喜多村英梨(台風の悪魔)、上田麗奈(レゼ)
原作:藤本タツキ『チェンソーマン』(集英社『少年ジャンプ+』連載)
監督:𠮷原達矢
脚本:瀬古浩司
キャラクターデザイン:杉山和隆
副監督:中園真登
サブキャラクターデザイン:山﨑爽太/駿
メインアニメーター:庄一
アクションディレクター:重次創太
悪魔デザイン:松浦力/押山清高
衣装デザイン:山本彩
美術監督:竹田悠介
色彩設計:中野尚美
カラースクリプト:りく
3DCG ディレクター:渡辺大貴、玉井真広
撮影監督:伊藤哲平
編集:吉武将人
音楽:牛尾憲輔
配給:東宝
制作:MAPPA
主題歌:米津玄師「IRIS OUT」(Sony Music Labels Inc.)
エンディングテーマ:米津玄師、宇多田ヒカル「JANE DOE」(Sony Music Labels Inc.)
©2025 MAPPA/チェンソーマンプロジェクト ©藤本タツキ/集英社
公式サイト:https://chainsawman.dog/
公式X(旧Twitter):@CHAINSAWMAN_PR

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