菅田将暉が“原点”で長編映画監督デビュー 『共喰い』から始まった青山真治監督との運命

 菅田将暉が初監督・主演・脚本を務める映画『死の谷ʼ95』が製作されることが発表された。

菅田将暉、青山真治原作『死の谷ʼ95』で初監督兼主演に 山田健人&甫木元空も参加

映画監督の青山真治が遺した長編小説を原作とする『死の谷ʼ95』の映画化が決定。菅田将暉が初監督・主演・脚本を務める。  202…

 本作は、2022年3月に逝去した映画監督の青山真治が遺した長編小説を原作として映像化するもの。青山が生前、菅田を主演に迎え映画化を熱望していたという。脚本には、多摩美術大学で青山の教えを受け、その作家性を最も深く理解する甫木元空も参加。まさしく青山の遺志を継ぐ作品となりそうだ。

 さまざまな映画やドラマに引っ張りだこで、売れっ子でありながら“演技派”のイメージのある菅田だが、芸能界入りのきっかけとなったのは、“イケメンの登竜門”とも言われるジュノン・スーパーボーイ・コンテストでファイナリストに選出されたこと。そして、『仮面ライダーW』(2009年/テレビ朝日系)にて桐山漣とともにW主演を務めた。

 その後、若手俳優の“王道のコース”として恋愛ドラマや胸キュン映画への出演が増加するかと思いきや、19歳のときにオファーが舞い込んできたのが青山の監督作品『共喰い』(2013年)である。この作品は、田中慎弥の芥川受賞作品を映画化したもので、濡れ場やバイオレンス表現もあるR指定作品。菅田はここで、事務所の反対を押し切ってオファーを引き受け、鬱屈とした思いをうまく消化できずに日々を送る主人公の遠馬を演じて、第37回日本アカデミー賞で新人俳優賞を受賞した。

 そして、菅田は俳優として大きく飛躍。『あゝ、荒野』(2017年)でのボクサー役を演じる際には、最大15kgも増量する肉体改造を行うなど徹底した役作りを行うようになり、『ミステリと言う勿れ』シリーズ(フジテレビ系)や『銀魂』シリーズなどのマンガ原作の実写化から、『ディストラクション・ベイビーズ』(2016年)や『生きてるだけで、愛。』(2018年)といった上映規模の小さい単館系映画まで幅広い作品で活躍していくようになる。本作『死の谷ʼ95』の製作にあたり、菅田は青山監督について「青山真治監督は、僕の人生を変えた人です」とコメントを寄せているが(※)、この『共喰い』での青山監督との出会いが俳優・菅田将暉を形作る原点となったと言っても過言ではないだろう。

 そんな深い縁のある青山監督が原作を遺した本作で、新たに監督業にも初挑戦する菅田。本人も「また一歩思わぬ方向へ、人生を変えられてしまいそうです」と述べている通り(※) 、本作でまた新たな菅田の才能を目撃することになるのかもしれない。

参照
https://realsound.jp/movie/2026/09/post-2515094.html

■公開情報
『死の谷ʼ95』
2027年公開
主演:菅田将暉
監督:菅田将暉、山田健人
脚本:甫木元空、菅田将暉、山田健人
原作:青山真治『死の谷ʼ95』(講談社文庫刊)
企画・プロデューサー:甲斐真樹
制作プロダクション:スタイルジャム
配給:ツインエンジン、ヨアケ
©青山真治/講談社・2027『死の谷ʼ95』製作委員会

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