『ラストノート』第3話にして急展開 “澄晴”寺西拓人が初めて見せた素顔
年齢も環境も異なる葵(内田有紀)と澄晴(寺西拓人)の恋を描く『ラストノート』(フジテレビ系)は、第3話で急展開を迎えた。澄晴が詐欺師の仮面を捨て、初めて素顔で葵と向き合ったのだ。澄晴を変えたのは他でもない、葵の言葉だった。
詐欺の証拠を掴む前に、澄晴に正体がバレてしまった葵。澄晴から「二度と俺の人生に関わるな」と突き放され、その場を後にする。詐欺の被害に遭った親友の優子(坂井真紀)には、澄晴が反省して返してきたと嘘をつき、自ら用意したお金を渡した。そんな親友を傷つけまいとする葵の行動が、澄晴を諦めきれない優子の気持ちを暴走させる。
すべてを都合よく解釈し、「私たち別れる必要ないじゃん」と澄晴の手を握る優子。澄晴が動揺してお手洗いへ逃げた隙に、財布から抜き出した免許証を写真に収めたり、一方的に自撮り付きのメッセージを送りつけたり、その行動は異様。80年代のアイドルのような服装も、どこかチグハグで痛々しく映る。
スナックで再会した元同級生の岩村(平原テツ)に昔と変わらず綺麗だと褒められたことも、優子の行動に拍車をかけたのだろう。『夫婦と16歳~狂気の隣人~』(テレ東系)で、かたせ梨乃が怪演する“自称16歳美少女”の中年女性と重なる部分もある。恋する少女のような振る舞いに不穏さを滲ませる坂井真紀の演技は流石だ。
一方で物悲しさもある。優子は長年一人で父親の介護をしてきたため、今までお洒落や恋とも無縁だったのだろう。父親を看取り、ようやく自由な時間ができたものの、自分には何もないことに気づいてしまった。そんな優子にとって、20歳近く年下のイケメンで、なおかつ自分を肯定してくれる澄晴は希望だったのではないだろうか。必死に縋りついてしまうのも、分からなくはない。