『名探偵コナン』高木渉はなぜ偉大? 元太×高木刑事×仮面ヤイバーを演じ分ける驚異の実力

 そもそも高木は演技の引き出しが多い声優。『名探偵コナン』以外で言えば、『GTO』の鬼塚英吉のような破天荒な熱血教師の役、『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない』の虹村億泰のような愛嬌のある不良役、『機動新世紀ガンダムX』のガロード・ランのような素直で元気な少年役まで、幅広い役柄を演じてきた。

 今回のエピソードはそんな高木の声優としてのポテンシャルが存分に発揮された回だったと言えるだろう。とはいえ高木はたんに器用なだけではなく、キャラクターに独特の存在感を与えることも得意としている。

『名探偵コナン ハロウィンの花嫁』©2022 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会

 その象徴が、高木刑事の存在だ。元々はアニメ版で生まれた名なしの警官で、いわゆるモブキャラだった。しかしアドリブで名前を名乗ったことをきっかけとして、“高木渉”というキャラ名が正式に与えられることに。さらに高木刑事は原作にも逆輸入され、今では作品になくてはならない名脇役の座を獲得している。高木刑事がこれだけの人気を獲得するに至ったのは、なにより高木の演技に人を惹きつける魅力があったからだろう。

 思えば『名探偵コナン』の世界には、“ただの脇役”で終わる登場人物がほとんど出てこない。回を重ねるごとに脇役の一人ひとりにスポットライトが当たり、新たな設定が与えられていくからだ。高木はある意味で、同作の遊び心を象徴するような存在と言えるのかもしれない。

『ドロヘドロ』Season2 |予告編|Netflix

 なお高木は『名探偵コナン』以外の作品でも活躍しており、最近では4月1日からNetflixで配信された『ドロヘドロ Season2』の主人公・カイマン役を演じていた。粗野な乱暴者に見えるが実は明るい性格をしていて、子どものように純粋なところがある……という不思議な魅力のキャラクターで、こちらもハマり役として話題を呼んでいる。

 器用な演技と独特の存在感を併せ持った声優として、高木が今後もさまざまな作品で活躍するところを応援したい。

■公開情報
『名探偵コナン ハイウェイの堕天使』
全国公開中
キャスト:高山みなみ(江戸川コナン役)、山崎和佳奈(毛利蘭役)、小山力也(毛利小五郎役)、沢城みゆき(萩原千速役)、三木眞一郎(萩原研二役)、神奈延年(松田陣平役)
スペシャルゲスト:横浜流星、畑芽育
原作:青山剛昌
監督:蓮井隆弘
脚本:大倉崇裕
音楽:菅野祐悟
主題歌:MISIA「ラストダンスあなたと」(Sony Music Labels Inc.)
アニメーション制作:トムス・エンタテインメント
製作:小学館/読売テレビ/日本テレビ/ShoPro/東宝/トムス・エンタテインメント
配給:東宝
©2026 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会

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