『名探偵コナン』岡村明美の毛利蘭代役が高評価 山崎和佳奈へのリスペクトがにじむ演技
また山崎の声は、感情があふれ出す場面でその熱量をまっすぐに伝えるような力強さがあることも印象的。実際に劇場版『名探偵コナン』シリーズでは、緊張感が高まった場面で新一やコナンの名前を叫ぶのがおなじみとなっており、数々の名シーンを生んできた。
ともあれ、こうした演技を踏まえたうえで蘭役の代役となった岡村の声を聞くと、セリフの端々から山崎へのリスペクトを感じられるはずだ。
もともと岡村といえば『ONE PIECE』のナミ役などで知られる声優で、性格の明るさや気の強さを押し出すような声が大きな特徴。しかし蘭役を演じている際にはがらっと演技の方向性を変えており、やさしい声色を強調している。
また他のキャラクターたちとの掛け合いも注目ポイント。蘭はコナンと接するときはいかにも“年上のお姉さん”といった態度になるが、岡村はそのやわらかい話し方を的確に再現している。
さらに3月14日に放送された第1193話「キッド vs 白馬 青の玉座(アズール・スローン)(前編)」では、蘭と親友・園子の掛け合いを描くシーンがあったが、代役とは思えないほど自然な空気感を漂わせていた。その一方で同エピソードでは、新一に化けた怪盗キッドと対峙する場面もあったが、テンポの良いセリフの応酬と共に、恋する乙女としての一面を上手く表現している。
なお、岡村と山崎は元々浅からぬ縁のある声優だった。山崎は『ONE PIECE』でナミの義姉・ノジコの声を担当しているのだが、2001年に岡村が出産のため活動休止した際、ナミの代役を務めていた。今回はそれとは逆に岡村が山崎の代役を務める形となったが、お互いの演技を熟知する2人だからこそ、違和感なく代役を演じられるということかもしれない。
なお現在公開されている劇場版『名探偵コナン ハイウェイの堕天使』は、山崎が活動休止する前に収録が行われたようで、代役ではない蘭の声を聴くことができる。TVアニメと劇場版を両方観て、演技の違いを比べてみるのも面白いのではないだろうか。
■公開情報
『名探偵コナン ハイウェイの堕天使』
全国公開中
キャスト:高山みなみ(江戸川コナン役)、山崎和佳奈(毛利蘭役)、小山力也(毛利小五郎役)、沢城みゆき(萩原千速役)、三木眞一郎(萩原研二役)、神奈延年(松田陣平役)
スペシャルゲスト:横浜流星、畑芽育
原作:青山剛昌
監督:蓮井隆弘
脚本:大倉崇裕
音楽:菅野祐悟
主題歌:MISIA「ラストダンスあなたと」(Sony Music Labels Inc.)
アニメーション制作:トムス・エンタテインメント
製作:小学館/読売テレビ/日本テレビ/ShoPro/東宝/トムス・エンタテインメント
配給:東宝
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