『未来のムスコ』は全てのお母さんに贈る“エール” 天宮沙恵子Pが志田未来に託した“願い”

『未来のムスコ』は全ての母に贈るエール

 未来から自分の息子がやってくるーー。そんな奇想天外なタイムスリップ設定と、子育てのリアルな悩み、そして“父親候補”となる3人の男性たちとの恋模様を描き、大きな反響を呼んでいる火曜ドラマ『未来のムスコ』(TBS系)が、いよいよ最終回を迎える。

 主人公・未来(志田未来)と颯太(天野優)の別れに未来の衝撃的なモノローグなど、前回の第9話で大きな波乱を見せた本作。物語をプロデュースするのは、『不適切にもほどがある!』(TBS系)などでも知られる天宮沙恵子プロデューサー。ファンタジーでありながら地に足のついた人間ドラマをどのように作り上げたのか。原作からの変更点やキャスト陣の魅力、そして完結を前に本作へ込めた全国の母親たちへのエールについて、話を聞いた。

主人公・未来役を“志田未来”に託した理由

ーーついに最終回を迎えます。まずは、これまでの視聴者の反響をどのように受け止めていますか?

天宮沙恵子(以下、天宮):タイムスリップというSF的な要素に加えて、劇団員という少し身近ではない世界を描いている作品でもあるので、最初は視聴者の皆さんにどう受け入れてもらえるか不安もありました。ですが、ご自身の子育てと重ねてくださる親世代だけでなく、これから母になるかもしれない世代の方々も感情移入しながら観てくださっていて。推しの“まーくん”候補を見つけて楽しんでくださる方たちの声もたくさん届き、本当に嬉しく思っています。

ーー視聴者がそこまで深く感情移入できるのは、志田未来さんをはじめとする魅力的なキャスト陣の力が大きいと思います。

天宮:そうですね。そもそも主人公が「未来から来た息子を育てる」という設定に視聴者がついていけなくなってしまうと困るので、その設定にしっかりと説得力を持たせて、現実のものとして受け止めてもらえるお芝居ができる方にお願いしたいということで志田さんにお願いしました原作を読んだときに、主人公の名前が「未来」だったので、勝手に志田未来さんのお名前が頭に浮かんで、運命的なものを感じた部分もありました(笑)。

意見が飛び交う“全員野球”の撮影現場

ーー現場ではキャスト陣から活発に意見が飛び交っていたそうですね。

天宮:はい。今回は本当に“全員野球”でやっていて、キャストの皆さんからも「未来ならこう言うと思う」「将生ならこの言い回しが良い」とたくさん意見が出て、現場で相談しながらセリフを変えることもありました。主演の志田さんに関しては、第1話の自販機前のワンカット長回しのシーンで、“女優・志田未来”の底力を見せていただきました。現場でカメラを回しながらスタッフが涙するほどの圧巻のお芝居で。

ーー“まーくん”候補の3人も本当に魅力的です。

天宮:吉沢将生役の塩野(瑛久)さんは今までご自身があまりやってこなかったちょっと不器用だけど憎めない役どころをしっかり自分のものにしてくださっていますし、松岡優太役の小瀧(望)さんはご本人の人の良さがそのまま役に滲み出ていて、ご本人は恋愛要素のあるシーンが得意ではないとおっしゃりつつも、第3話などではカメラ目線でバッチリと決めてくださいました。また、矢野真を演じる兵頭(功海)さんはすごく勤勉な方で、「ここはこういう気持ちだと思うんですがどうでしょう?」と常に意見を交わしながら、ご自身の朗らかな素顔とは異なる落ち着いた役を繊細に作り上げてくれています。

ーーそして、物語の核となる颯太を演じた天野優くんの存在感も抜群でした。

天宮:颯太役に関しては、オーディションのときからなるべく自然体で、愛くるしい子どもらしさを持っている子を探していました。天野くんはまさにその通りで、何もしないときのボーッとした顔や少し舌足らずなところが本当にかわいらしくて。それでいて、「ここはやるぞ」というお芝居などでは、プロとしてパッと切り替えられるんです。現場で彼には「素直に相手のリアクションに応じて自由にやっていいよ」と伝えていたんです。だからこそ、オムライスにケチャップをかけるシーンで、彼が楽しくなってしまって制御不能になったことがあったんです(笑)。でも、そこを志田さんが見事なアドリブで受けてくださって、結果的に台本にはない素晴らしいシーンになりました。本当に、ベテランの皆さんが彼のお芝居に応えてくださったからこそ成り立った現場だと思います。

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