『ウィキッド ふたりの魔女』が愛される理由 最終章を前に振り返る“2人の魔女”の真の友情

 エルファバ役のエリヴォも、グリンダ役のグランデも、非常に高い歌唱力に定評がある。エリヴォはグラミー賞、トニー賞、エミー賞の受賞歴を誇る人気俳優で、本作での歌声も圧巻だ。そして、グランデはグラミー賞を3度受賞している世界の歌姫として有名。『ウィキッド ふたりの魔女』での、それぞれのソロも、2人のデュエットも極上で、聴き惚れずにはいられない。日本語吹き替え版の高畑充希と清水美依紗も、ミュージカルで活躍してきている2人なので、抜群の歌唱を披露している。

 『ウィキッド ふたりの魔女』は、映画版ならではの豪華な映像美も魅力的。広大な美しいチューリップ畑が映し出されるシーンは、CGではなく、900万もの球根を植えて、虹色の花畑を作り上げたという。衣装もゴージャスで、特に印象的なのはグリンダのピンク色の華やかなドレス。ジョナサン・ベイリーが演じるフィエロの、王子らしい煌びやかな扮装にも目を見張る。さらに、何と言ってもエルファバの緑の肌に映える、黒い“ザ・魔女”といった衣装には釘付けになってしまう。彼女が箒で空を飛ぶシーンは、映画だからこその大迫力が感じられる。

 親友になったエルファバとグリンダが、なぜ“悪い魔女”と“善い魔女”として認識されるようになってしまうのか……? 全身緑色のエルファバは、子どもの頃から忌み嫌われ、つらい思いをしてきたが、シズ大学で魔法の才能を発揮し、自分の居場所を見つけたように見えた。正反対のグリンダとも理解し合え、心を開いていくエルファバ。そんな彼女が孤独な“悪い魔女”として扱われるようになる経緯が、『ウィキッド ふたりの魔女』で詳しく描かれる。「さあ、これからどうなる!?」というところで1作目は終わるのだが、筆者はラストシーンを観て、ワクワクする気持ちが湧き上がった。最終章『ウィキッド 永遠の約束』も、一足早く鑑賞したが、納得の続編となっているので、金曜ロードショーを観た後は、ぜひ映画館で続きを楽しんでほしい。

 最後に、『ウィキッド ふたりの魔女』には、主演の2人の友情が映画に反映されているからこそ、エルファバとグリンダの絆が観る者に伝わり、心に響く作品に仕上がっているのだとお伝えしたい。エリヴォとグランデは、撮影を通じて本当の親友になったそうだ。固い絆で結ばれた2人は、お互いを支え合う仲だという。『ウィキッド 永遠の約束』のシンガポールプレミアのレッドカーペットで、グランデが男に突撃される事件が起きた際、エリヴォはセキュリティよりも早く反応し、グランデを守った行動も大きな話題となった。2人の真の友情が感じられる本シリーズは、深い感動を味わえる必見のおすすめ映画だ。

◼️放送情報
『ウィキッド ふたりの魔女』
日本テレビ系にて、3月6日(金)21:00〜23:54放送
※地上波初放送
出演(日本語吹き替え):シンシア・エリヴォ(高畑充希)、アリアナ・グランデ(清水美依紗)、ジョナサン・ベイリー(海宝直人)、イーサン・スレイター(入野自由)、ボーウェン・ヤン(kemio)、ピーター・ディンクレイジ(山寺宏一)、ミシェル・ヨー(塩田朋子)
原作:ミュージカル劇『ウィキッド』
監督:ジョン・M・チュウ
脚本:ウィニー・ホルツマン
製作:マーク・プラット、デヴィッド・ストーン
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