『未来のムスコ』トラブルを救う将生の不器用な優しさ 塩野瑛久の奥行きのある演技が光る

 育児と芝居に追われる未来(志田未来)に、予期せぬトラブルが降りかかった『未来のムスコ』(TBS系)第4話。何でも一人で抱え込みがちで、他者からの助けに感謝よりも申し訳なさが先立ってしまう。そんな未来を自然と笑顔にしたのは、バナナを切るだけで台所をぐちゃぐちゃにしてしまう不器用な将生(塩野瑛久)の優しさだった。

 颯太(天野優)が自分の子どもではないかと疑い、未来を問い詰める将生。2人は10年前に別れているが、6年前に一度だけ将生は酔っ払って未来の家に泊まったことがあった。その夜のことは将生自身も覚えていない。だが、万が一にも関係を持っていたとすれば、颯太は現在5歳であり、時期的にも辻褄が合ってしまう。加えて将生も颯太も好物はバナナ。よく見ると顔も似ているとすら思ってきた将生は勘違いに拍車をかけ、しまいには未来たちを尾行するように。

 そんな将生に、颯太はあなたの子じゃないとキッパリ告げる未来。じゃあ、誰の子なのかという質問に「颯太は未来からやってきた子どもで、父親は不明」と言えるはずもなく、「よっしー(将生)には関係ない」と突き放してしまう。さらには将生に煽られる形で、育児と芝居を完璧に両立し、劇団には一切迷惑はかけないと豪語してしまうのだった。

 もともと未来にとって将生は、3人いる“まーくん”候補の中で絶対にないと思っていた相手だった。明確な理由があるというよりは、そう思いたいという希望の方が大きいのかもしれない。2人が別れたのは、将生が他の女性とキスするところを未来が目撃したことが原因だったからだ。それに将生の言葉にはいつも少しトゲがあり、未来はその度に傷ついてしまう。今回の喧嘩で、未来の中で将生は“まーくん”候補から完全に除外された。

 一方で、優太(小瀧望)と真(兵頭功海)に対しては「まーくんだったらいいのにな」という気持ちがどんどん膨らんでいく。十数年ぶりに再会したにもかかわらず、誰よりも親身になって未来たちを助けてくれる優太。何より颯太が懐いており、子どもの父親としては一番理想的だ。また優太の家は代々、男の子の名前に漢字の「太」をつけてきたようで、彼が“まーくん”である可能性はかなり高いと言えるだろう。

 真に関しては名前に“まーくん”の要素はないことが気になっていたが、新事実が判明する。呉服屋の花嫁衣装の広告で新郎役を務めることになった真から、新婦役のモデルを引き受けてほしいと相談され、挑戦してみることにした未来。そこで真が呉服屋の社長を務める母親から“まーくん”と呼ばれていること、普段はみんなに「しん」と呼ばれているが、本名は「まこと」であることを知るのだった。これにより真が“まーくん”である可能性は一気に高まる。なんといっても、現時点で未来に対して明確な好意を持っているのは彼だけなのだから。

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