生田斗真×上白石萌歌『パン恋』は王道ラブストーリーに アリアの“地雷”と重要なヒントも
恋愛コラムの監修を務めるようになったことで、それまで興味のなかった“人間の恋愛”について考えるようになった椎堂(生田斗真)。そんな彼が自分に好意を向けているかもしれないと思うことで、一気に意識しはじめるようになる一葉(上白石萌歌)。1月31日に放送された『パンダより恋が苦手な私たち』(日本テレビ系)は第4話。やはりこのドラマは、一葉と椎堂のラブストーリーというオーソドックスな方向へと舵を切っていくわけだ。
よくよく考えてみれば、椎堂の研究分野である動物の求愛行動――すなわち、交尾という結果に至るまでのアプローチの過程――は、“恋愛成就”というひとつの結果にたどり着くためのあれやこれやが描かれる人間のラブストーリーと同じである。そういった意味では、この方向性へ向かうことは必然。現状、恋愛や仕事などにおいて自信が持てず、受け身なままでいる一葉と、相変わらず偏屈な椎堂。彼ら社会性を伴うヒトという動物が、“求愛行動”によってどのような変容を見せるのかが見どころとなっていくのであろう。
さて、今回のエピソードはカメラマンの環希(仁村紗和)の恋愛話が中心となって進められていく。仕事をする上では女性としてではなく、一人のカメラマンとして見てもらいたいと考える彼女は、あえてミリタリーファッションを選んでいる。しかし先輩カメラマンの山下(野村周平)から異性として好意を向けられたことをきっかけに、抱えていたフラストレーションを一気に爆発させるのである。
そこで一葉たちのあいだで話題にあがる「恋愛は必要か?不要か?」という議論はあまりに漠然としており明確な解は存在し得ないわけだが、その一方で、一葉の担当する恋愛コラムに寄せられた読者からの相談の内容――「好みの異性に好かれるようにするにはどうすればいいのか?」――とはやんわりとリンクする。アリア(シシド・カフカ)はこれについて、相手に“どう見られたいか?”を意識し、そのために自分で自分を“演出するべき”だと。
いわばこれは、“セルフプロデュース”というやつであり、当然のように恋愛に限らず仕事などあらゆる部分に通じるものである。椎堂が例示する、ハリネズミの求愛行動にみられる“命をかけた自己表現”も、一見まるで異なる方向性の話に見えるが同様だ。「他者にどう見られたいのか」ということは「自分がどうしたいのか」ということでもあり、そのためには具体的なアクションが求められる。
結果的に、これらのアンサーをきっかけに一葉は、任された気が進まない企画に“自分らしい色”を出すことで、わずかではあるが仕事に対するわだかまりへの活路を見出すことになる。ここから彼女が自分のやりたいと思える仕事に邁進して自信を得ていくこと(ひいては、家に入り浸る元彼との関係を清算することも)が、先述した“求愛行動”に着手するための重要な一歩となるだろう。
ところで劇中、一葉とアリアのあいだで穏やかではない空気が流れる瞬間がある。一葉がアリアに「またランウェイで歩いているところが見たい」など彼女の全盛期を想起させる言葉が“地雷”となっており、それは3年前に彼女が表舞台を退いたきっかけに結びつく重要なヒントとなるのだろう。そこに椎堂がかつてアリアと一緒にモデル業をしていたことが判明するラスト。どことなく、一葉と椎堂、アリアのあいだに三角関係のような複雑さが到来しそうな予感がしてきた。
恋が苦手とされるパンダなど動物たちは、実は限られたチャンスを活かす「恋愛上級者」だった。動物の求愛行動から、常識に囚われる現代人がシンプルに幸せになるヒントを解き明かす。
■放送情報
『パンダより恋が苦手な私たち』
日本テレビ系にて、毎週土曜21:00~放送
出演:上白石萌歌、生田斗真、シシド・カフカ、仁村紗和、柄本時生、三浦獠太、片岡凜、佐々木美玲、佐々木史帆、髙松アロハ(超特急)、平山祐介、宮澤エマ、小雪、筧美和子
原作:瀬那和章『パンダより恋が苦手な私たち』(講談社文庫)
脚本:根本ノンジ
演出:鈴木勇馬、松田健斗、苗代祐史
チーフプロデューサー:松本京子
プロデューサー:藤森真実、白石香織(AX-ON)
音楽:MAYUKO
主題歌:生田斗真「スーパーロマンス」(Warner Music Japan)
制作協力:AX-ON
©日本テレビ
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