『多聞くん今どっち!?』師走ゆき×早見沙織対談 アニメ化で広がった“推し活”の熱量

『多聞くん』師走ゆき×早見沙織対談

師走ゆき「漫画を描き始めた頃、同時に銀行員をしていました」

(左から)師走ゆき、早見沙織

ーー見どころ満載の本作ですが、特に「ここを推してほしい!」というポイントは?

師走:キャラクターのギャップですね。漫画では絵で全力で表現してきたのですが、アニメになると声優さんが本当に別人のように声色を変えてくださっていて、最初に聴いたときは衝撃でした。F/ACEのメンバーにも表と裏がはっきりありますが、うたげは一言の中でも目まぐるしく変化する子で。その賑やかさは、アニメを観るとより伝わると思います。

早見:賑やかすぎたら言ってくださいね……?

師走:いやいや、むしろ最高です!(笑)

早見:嬉しいです(笑)。原作のキャラクターが本当に魅力的なので、忠実に演じることを大事にしています。私が思う推しポイントは、F/ACEのアイドルとしての側面だけでなく、人間味まで丸ごと好きになれるところです。魅力的な部分だけでなく、ちょっとした弱さや残念ポイントも含めて好きになれる構造が素敵だなと感じています。現実の推しって遠い存在に見えるけれど、どんな人にも人間らしい部分がある。それを全部ひっくるめて「好き!」と思える姿勢が、うたげちゃんの心にも通じていて。本作が引き出してくれる大きな魅力だと思いますし、私もそこが大好きです。

ーー多聞くんは“完璧アイドル”と“超ネガティブ”というギャップが魅力ですが、お二人自身にも「知られていない意外な一面」はありますか?

師走:実は漫画を描き始めた頃、同時に銀行員をしていました。新人として働きながら読み切りを描いていて……漫画家としてやっていけるか不安だったので、社会人経験も持っておこうと思って入社したんですが、両立が難しくて漫画一本に絞りました。

早見:驚きました。もともと漫画家になりたい気持ちは強かったんですか?

師走:絵はずっと好きで、本格的に「漫画家を目指そう」と思ったのは大学生で就活が始まった頃ですね。

早見:知らないことがたくさん知れて嬉しいです。私は先生ほどの壮大なエピソードはないんですが……子どもの頃から、とにかく運動系の習い事が続かなくて(笑)。テニス、水泳、体操、大人になってからもホットヨガ、ピラティス、ジャイロプラクティスなど始めては辞めてきました。でも、昨年から再チャレンジで始めたピラティスだけは1年以上続けていて、これは自分にとって快挙なんです。なので2026年も続けるのを密かな目標にしています。

「一番難しいキャラって?」プロ同士が本音でトーク

早見沙織

ーー今回の対談を経て、改めて互いに聞いてみたいことはありますか?

師走:早見さんにぜひ聞いてみたいのですが、これまで演じた役の中で一番難しかったキャラクターっていますか? どんな役でもできてしまうイメージがあるので、どこに苦戦するのかが気になって。

早見:そんなことないんですよ(笑)。私はどの現場でもすごく緊張するタイプで、キャラクターそのものが難しいというより、シーン単位で「これは難しいな」と感じることが多いです。「この役は無理だ」と思うことは基本的にはないのですが、自分では普通にやっているつもりなのにリテイクが続く時があって。方向性が掴めればスッと馴染めるんですけど、どう直せばOKに近づくのか見えない瞬間がたまにあるんです。そういう日は帰り道に一人反省会になります(笑)。

師走:『多聞くん』の現場でも、ディレクションが入った瞬間に皆さんがすぐ切り替えるのを見て「どうやって理解してるんだろう?」と驚きました。分からないときは、どうされているんですか?

早見:私はヒントを共有できるかどうかを大事にしています。キャスティングされている時点で、演者の解釈が大きくズレていることはないはずなんです。だからこそ、「私はAの意味で捉えていますが、もしかしてBやCのニュアンスでしょうか?」と質問して、意図している方向性をすり合わせていくんです。演じている側は、掛け合いの流れで無意識に出してしまっている部分もあるので、「今どう聞こえていたか?」を確認すると「あ、じゃあこちらのアプローチだな」と分かることも多いです。多分、皆さんそういう手探りを重ねながらお芝居を作っていっているんだと思います。

師走:なるほど。

早見沙織

ーー早見さんから、師走先生に聞いてみたいことはありますか?

早見:先ほど「キャラクターが勝手に動いていく」とお話されていましたが、普段から物語は流れに任せて書くタイプなんでしょうか? 書いていて「ここから先の進路が見つからない」という瞬間もあったりしますか?

師走:私はあまり先の展開をガチガチに決めてから書くタイプではなくて、毎回積み重ねながら描いていくんです。なので自分でも先が見えていないことの方が多いです(笑)。最低限の設定は決めるんですが、細かい部分は書きながら自分自身が発見していく感じです。「あ、この子って実はこういう面もあるんだ」と知りながら掘り下げていくタイプなので、初期段階では意外と細かいところまで決めていないことが多いです。

早見:そのお話を聞いて、改めて原作を読み返したくなりました! キャラクターの“生きている感じ”はそうやって生まれていたんですね。

■放送情報
TVアニメ『多聞くん今どっち!?』
TOKYO MX・BS11/各配信サービスにて、1月3日(土)25:00~放送・配信
U-NEXT、アニメ放題にて、1月1日(木)0:00~ 地上波先行・最速配信
キャスト:早見沙織(木下うたげ役)、波多野翔(福原多聞役)、千葉翔也(坂口桜利役)、畠中祐(橘敬人役)、天﨑滉平(石橋ナツキ役)、長岡龍歩(甲斐倫太郎役)、水中雅章(藤田渉役)、本田貴子(白石泉役)、福積沙耶(結菜役)、平山ゆりか(莉子役)
原作:師走ゆき『多聞くん今どっち!?』(白泉社『花とゆめ』連載)
監督:永岡智佳
シリーズ構成・脚本:永井千晶
キャラクターデザイン・総作画監督:伊東葉子
アニメーション制作:J.C.STAFF
総作画監督:千葉充
露木愛里
プロップデザイン:藤井萌依
音楽:大間々昂
田渕夏海
美術監督:余力
CGディレクター:門間絢香
2Dデザイン:吉垣誠
撮影監督:青栁風香
色彩設計:木村美保
編集:瀧川三智(REAL-T)
音響監督:大寺文彦
音響効果:西佐知子
音響制作:田中理恵
製作:松竹・キングレコード・白泉社
©師走ゆき・白泉社/多聞くん今どっち!?製作委員会
公式サイト:https://tamon-anime.com
公式X(旧Twitter):@Tamon_anime
アニメ公式 YouTube チャンネル:https://www.youtube.com/@Tamon_anime

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<応募締切>
1月16日(金)

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