マッチングアプリで出会った運命の人を追いパリへ 台湾映画『サリー』2026年1月16日公開

大阪アジアン映画祭で「来るべき才能賞」「ABCテレビ賞」をダブル受賞し話題を呼んだ台湾映画『莎莉(原題)』が、『サリー』の邦題で2026年1月16日より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ渋谷、シネスイッチ銀座ほかにて全国順次公開されることが決定。あわせて予告編とポスタービジュアル、場面写真が公開された。
本作は、近年、世界中で社会問題化しているロマンス詐欺を題材に、ひとりの女性が大切なものを見つけていく姿を描いた人間ドラマ。2019年、台湾アカデミー(台北金馬)の企画コンペで絶賛され、第28回釜山国際映画祭でのワールドプレミアを皮切りに、第19回大阪アジアン映画祭で「来るべき才能賞」「ABCテレビ賞」をダブル受賞。また、第26回台北映画賞では最優秀音楽賞(リー・インホン)を受賞したほか、主要5部門にノミネートされた。
監督を務めたのは、短編やテレビ映画でキャリアを築き、本作で長編デビューしたリエン・ジエンホン。台湾でも後を絶たないロマンス詐欺のニュースに心を痛め、被害に遭った人や家族に取材を重ね、6年の歳月をかけて台湾とフランスを舞台に映画を完成させた。共同脚本に『父の初七日』などで知られる台湾のベストセラー作家エッセイ・リウが参加している。
主人公フイジュンを演じたのは、アイドルデュオ・Sweetyとしてデビューし、近年は役者や司会として活動の場を広げるエスター・リウ。実年齢より年上の役をほぼノーメイクで演じた。姉思いのウェイホン役には、『僕と幽霊が家族になった件』や『恋の病 〜潔癖なふたりのビフォーアフター〜』のリン・ボーホン、幼なじみのハオ役には、台湾ヒップホップ界の人気アーティストで、本作の音楽も担当したリー・インホンが名を連ねている。
公開された予告編では、「地方暮らし。気がつけば38歳」のナレーションとともに紹介される主人公・フイジュン(エスター・リウ)が、おせっかいな叔母さんに見合いを勧められたり、占い師に台湾の妖怪“虎ばばあ”などと言われて厄介者扱いされる様子が映し出される。高校生の姪シンルー(タン・ヨンシュイ)からマッチングアプリを勧められ、「サリー、28歳」と年齢を詐称して始めてみたフイジュンは、パリで画廊を経営する男性マーティンと出会って求愛され、「いつか絶対パリへ行く」と心に誓う。しかし弟ウェイホン(リン・ボーホン)や周囲からだまされていると忠告され、フイジュンは不安を募らせ、苛立つ。続いて「可能性は、1%でも。」というコピーと「答えは自分で見つけてみないと」という台詞とともに、パリにやって来たフイジュンの姿が。一歩踏み出したフイジュンがパリで見つけたものとは。
あわせて公開されたポスターは、遠方にパリのエッフェル塔、そして手前にはフイジュンが営む台湾のファームの風景を組み合わせた、まるでゴッホの油彩を思わせる印象的な背景に、笑顔のフイジュン/サリーがマッチングアプリのプロフィール画面に収まってチャットでやりとりをするビジュアルに。弟ウェイホンや幼なじみのハオ(リー・インホン/DJDidilong)、姪シンルー、そして愛犬「サツマイモ」やニワトリ、ヒヨコなどの愛らしい動物の姿などがコラージュされ、フイジュンを取り巻く温かい家族の存在を伺わせる。
また、場面写真には、マッチングアプリを楽しむ様子のフイジュンや、彼女を取り巻く環境などが切り取られている。
■公開情報
『サリー』
2026年1月16日(金)新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ渋谷、シネスイッチ銀座ほか全国順次公開
出演:エスター・リウ、リン・ボーホン、リー・インホン(DJ Didilong)、ヤン・リーイン、タン・ヨンシュイ
監督・脚本:リエン・ジエンホン
共同脚本:エッセイ・リウ
配給:アニモプロデュース
協力:大阪アジアン映画祭
後援:台北駐日経済文化代表処台湾文化センター
2023年/台湾・フランス/105分/中国語・英語・フランス語/原題:莎莉
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