『あんたが』竹内涼真×夏帆が互いに本音をさらけ出す 勝男が見せたどストレートな愛情表現

 勝男(竹内涼真)と鮎美(夏帆)のお別れが家族公認のものになったのに反して、2人が互いに本音をさらけ出し心の距離は近づいていった『じゃあ、あんたが作ってみろよ』(TBS系)第7話。

 2人から次の帰省時に結婚の挨拶があるものだと信じて疑わない両親たちに、別れた報告をしようと口裏を合わせる勝男と鮎美の姿はなんだか微笑ましく、またこのままくっ付いてしまえばいいのに……と思わずにはいられない。

 それにしても鮎美の家族・山岸一家がキャラ立ちしすぎている。『バチェラー・ジャパン』(Prime Video)を彷彿させるような恋愛リアリティーショー『マリッジサバイバル』に出演し、サンバを披露する肩書き“旅人”の姉・さより(菊池亜希子)。そして、夫に対する愚痴ばかりこぼし鮎美に結婚への異様な執着を植え付ける元凶となった母親・貴恵(しゅはまはるみ)に、マイペースで貴恵とは正反対の父親・正司(星田英利)。水と油のような夫婦関係を一瞬の食卓シーンで立ち上らせていた。

 両家が揃った場で、自分たちの関係がもう終わっていることを切り出そうとするも、それぞれの強烈な両親たちの思い込みや押し切りでなかなかカットインすることができない勝男と鮎美を見るにつけ、やっぱり2人は似た者同士だと改めて思わされる。

 勝男は頑固親父・勝(菅原大吉)と夫に従順な母・陽子(池津祥子)から旧式の考えを否応なしに押し付けられ、勝手にかけられた期待を裏切るまいと努力し続けてきた。鮎美も自分の家族では叶わなかった「仲の良い家庭」像に縛られて、愚直にそれを追い求めてきた。ある意味、親たちの理想を背負って、あるいは反面教師にしながら、親が信じた価値観をそのまま引き受けて成長したのが勝男と鮎美だ。

 顔合わせの場でも喧嘩が絶えない山岸家の様子が露見し、破談になってしまわぬようにと取り繕い勝男にすがろうとする貴恵に、彼が言い放った一言はどストレートな愛情表現が詰まっていた。

 「鮎美さんは僕なんかと結婚しなくてもちゃんと生きていける人です。誰かに選ばれなくても自分で立って自分で選べる人です。(中略)どんなことがあっても自分で何とかする、そんな鮎美さんだから僕は好きになったんです」

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