『あんたが』成長した“勝男”竹内涼真にチャンスが到来 夏帆が複数の顔を見事に使い分ける
勝男が心に鎧を被った鷹広に泣きながら「兄さんも一人で抱え込まないでよ。悩み事とか苦しいこととか誰かに話してよ」「俺は泣くからね。俺は兄さんが心配なんだ。だから一人で悩まれてるのは寂しい」と号泣する姿を目の当たりにした鮎美。かつて鮎美から様々な言葉や反発心、歩み寄ってほしいという願い、変わってくれるかもという淡い期待のどれもかもを取り上げていった勝男が、今度は鮎美の背中を押す側に知らぬ間に回っているのが切なくもありつつ、2人の絆の強まりを感じさせる。
渚から勝男が泣いていたと聞いて信じられないと取り合わなかった鮎美にも、勝男の中で起きているこの大きな変化、大改革は伝わったことだろう。「自分が感じたこととかを心に閉じ込めないでほしい」という勝男の心からの想いが響いたのは鷹広だけでなく、鮎美も同じくだった。
勝男の言葉をきっかけにミナトに自分が我慢していたことを伝え、ミナトも素直にそれを聞き入れる。ただ、幸せの絶頂にいた鮎美に突如突きつけられたのが、そんなミナトからの別れの言葉だった。おそらく、鮎美が自分たちの関係の延長上に当たり前に“結婚”があると信じて疑わない様子を察知したのだろう。そして形にこだわらないミナトからすれば、結婚がチラついた途端、気持ちが離れてしまうのかもしれない。
形にこだわらないミナトだからこそ鮎美を理想の女性像に当てはめようとしない一方で、勝男と交際していた時には一切悩まずに済んだ他の異性の影に気を揉んだり、全く異なる結婚観の問題が立ち塞がったりもする。なかなかうまくいかないものだ。
さて、うんと成長した勝男に思いがけないチャンスが到来するが、勝男はこのチャンスをモノにできるだろうか。
谷口菜津子による同名漫画を原作としたロマンスコメディ。「料理を作る」というきっかけを通じて、“当たり前”と思っていたものを見つめ直していく男女を描く。
■放送情報
火曜ドラマ『じゃあ、あんたが作ってみろよ』
TBS系にて、毎週火曜22:00〜22:57放送
出演:夏帆、竹内涼真、中条あやみ、前原瑞樹、サーヤ(ラランド)、楽駆、杏花
原作:谷口菜津子『じゃあ、あんたが作ってみろよ』(ぶんか社『comicタント』連載)
脚本:安藤奎
演出:伊東祥宏、福田亮介、尾本克宏
プロデューサー:杉田彩佳、丸山いづみ
編成:関川友理
音楽:金子隆博
主題歌:This is LAST「シェイプシフター」(SDR)
制作:TBSスパークル、TBS
©TBSスパークル/TBS
公式サイト:https://www.tbs.co.jp/antaga_tbs/
公式X(旧Twitter):@antaga_tbs
公式 Instagram:antaga_tbs
公式TikTok:@antaga_tbs