奥山葵×大倉空人が語り合う役者として目指すべき場所 「今、楽しいのか」を大切に

奥山葵×大倉空人、役者として目指すべき場所

仕事は納得した上でするべきなのか

――台本を読ませていただいて、日向子ができれば関わりたくなかった部署に配属されてしまったのにもかかわらず、自分でその仕事の意味を見いだそうとする姿が素敵だなと感じました。もしもおふたりなら苦手なことに取り組まなきゃダメってなった場合、どうやって乗り越えようとしますか?

奥山:意味を見いだそうとしますかね。やらなきゃいけないことであればあるほど「どうしてやらなきゃいけないんだ」っていう理由付けで、乗り切ろうとするかもしれないです。

大倉:僕は逆に「なんでやんなきゃいけないの?」って、とにかく疑問に思っちゃうかもしれないですね。それがやる気に繋がることもないし、否定的な部分から入ってしまう気がしています。説明された上で納得できるようになれば、めっちゃ頑張れますけどね。

奥山:ああ、確かにそうですね。

大倉:「こういう理由なんだよ」「なるほど、それだったら僕のためにもなるんで頑張ります」ってなるんですけど、それを聞いた上でも納得できなかったら「いや、ちょっとごめんなさい」ってなるかもしれないです。

奥山:納得できないと、しんどいですよね。

――おふたりは普段から、やりがいとか目的を意識されているタイプなんですね。

奥山:そうですね。

大倉:この仕事をやることで自分がどうなりたいかとか、やりがいを見つけちゃいます。なんでやるかっていう意味をちゃんと理解した上でやらないと、ムダだなってなっちゃうので、何事も自分の中で腑に落ちてからやっています。

――その「どうなりたいか」っていうのは、結構長期的な目で見ている感じですか?

大倉:そうですね。分かりやすいのだと「アカデミー賞を獲る」とか「この作品に出る」みたいなことを長期的な目で見て、意味をしっかり見出して今の自分に必要か、逆算して考えています。

――奥山さんはいかがですか?

奥山:私は、大倉さんとはちょっと違って、長期的な目というよりも「今、楽しいのか」を自分に聞くようにしています。結局のところ、今、この瞬間を楽しまないとたぶんその先に繋げられないんじゃないかなという思いもあるので。実際、周りの方に私が楽しんでいるとそれが役に現れるって言っていただくことも多いので、まずは生き生きとできるかどうか、その役として、仕事として楽しめるかどうかっていうのを大事にします。

大倉空人「大河ドラマに出たい」

(左から)奥山葵、大倉空人

――ありがとうございます。最後におふたりの役者としての目標をお伺いしたいです。

大倉:役者としては大河ドラマに出たいなと、そこを目標に頑張りたいなと思っています。僕の好きな俳優さんが大河に出ているので、心の奥底にずっとあって。自分も1つの目標として口に出すことにしました。できれば何回も出られるように、頑張りたいです。

――奥山さんの目標は?

奥山:私、もともと『ハリー・ポッター』に出たくて俳優を始めたので。そこに近づけたらいいなっていうのは、ずっと大きな目標として掲げています。どういう道を辿ることになるかはわからないんですけど。

奥山葵

――なぜ、『ハリー・ポッター』に惹かれているのでしょう?

奥山:私は特に映画が好きなのですが、やっぱり空を飛びたいじゃないですか。

大倉:いいですね! 魔法を使いたいし、透明な鹿とか見てみたいです。

奥山:お! 観たことあります? 『ハリー・ポッター』。

大倉:僕ね、『ハリー・ポッター』は全然観たことがないんですよ。手紙が大量に届いて、おじいちゃんがいて、少年とかにいじめられてて、自分の銀行にめちゃくちゃお金がある、みたいなシーンで終わっています(笑)。

大倉空人

奥山:じゃあ、まだこれからですね! 人生の楽しみが残っているなんて、羨ましいです!

大倉:『ハリー・ポッター』が好きな人、みんなそうやって言ってくれるんですよね。メンバーも好きなんですけど。

奥山:じゃあ、大倉さんが『ハリー・ポッター』を観終わったら、我々の班は『ハリー・ポッター』の組み分けで言ったら、どの組っぽいのか考えようと思います! ちなみに大倉さんは、グリフィンドールっぽいです!

大倉:なんか、響きがカッコいい~!

奥山:ハリーと一緒の組ですよ!

大倉:え、嬉しい!

『スクープのたまご』の画像

ドラマストリーム『スクープのたまご』

大崎梢による同名小説を実写ドラマ化したお仕事奮闘ドラマ。週刊誌『週刊千石』を舞台に、主人公・信田日向子が、週刊誌の存在意義とは何なのか自問自答していく。

■放送・配信情報
ドラマストリーム『スクープのたまご』
TBS系にて、毎週火曜24:58〜25:28
※放送日によって時間変更の場合あり、一部地域をのぞく
Netflixにて先行配信
TVer、TBS FREEにて1週間見逃し配信
出演:奥山葵、前原滉、大倉空人(原因は自分にある。)、佐藤友祐、永岡佑、夙川アトム、赤ペン瀧川、本島純政、黒瀬ひな、古屋呂敏、相馬理
原作:大崎梢『スクープのたまご』(文春文庫)
脚本:山内直哉
演出:弓座翔平、遠藤光貴、山田勇人
プロデューサー:山田勇人、梶原建太
配信プロデューサー:齊藤彩奈、杉山香織
主題歌:GLIM SPANKY「カメラ アイロニー」(ユニバーサル ミュージック)
制作:プロダクション テレバイダー
製作:「スクープのたまご」製作委員会
©「スクープのたまご」製作委員会
公式サイト:https://www.tbs.co.jp/scoopnotamago_tbs/
公式X(旧Twitter):@drama_streamtbs
公式Instagram:tbs_drama_stream
公式TikTok:@drama_stream_tbs

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