橋本将生、松島聡らが秋ドラマで大活躍! timeleszが“個の魅力”でさらなる飛躍へ

timeleszが“個の魅力”でさらなる飛躍へ

 いま、最も勢いのある男性アイドルグループといえば、timeleszだ。Netflixで配信されたメンバー中途採用オーディション番組『タイプロ』こと、『timelesz project -AUDITION-,』は、ファンの想像をはるかに超えて、時代を象徴する社会現象の一つになった。新体制の始動からわずか8カ月。バラエティ番組やCM、ブランドアンバサダーなど、日常のどこかで彼らの姿を目にしている。

橋本将生が挑んだ等身大の青年像

 そんなtimeleszの勢いを象徴するように、この秋から新メンバー・橋本将生の初主演ドラマ『ひと夏の共犯者』(テレ東系)が始まった。テレビ東京とアミューズクリエイティブスタジオが共同制作しているオリジナルのWEB漫画を原作に、『シジュウカラ』(テレ東系)や『対岸の家事~これが、私の生きる道!~』(TBS系)の開真里が脚本を手がけ、『ひだまりが聴こえる』(テレ東系)の八重樫風雅らが監督を務めている。いわゆる“アイドルドラマ枠”ではなく、『孤独のグルメ』(テレ東系)や『きのう何食べた?』(テレ東系)、直近では『40までにしたい10のこと』(テレ東系)など、ドラマ好きが信頼を寄せるテレ東深夜の看板枠「ドラマ24」で放送されていることも注目すべき点だ。今回がドラマ初主演であり、初出演にもなる橋本を迎えるべく、他のキャストを含めてクランクイン前から稽古を重ねていたようで、俳優・橋本将生への期待が伺える。

 大学生の巧巳(橋本将生)は、アイドルグループ「AMEL」の推し・澪(恒松祐里)の熱愛報道にショックを受け、その傷を癒すために、亡き祖父の家がある田舎へと向かう。雨が降りしきる中、家の前で項垂れていたのは、他でもない澪だった。行き場のない彼女に「ここに置いてほしい」と頼まれ、推しとの夢のような共同生活が始まる。しかし、そんなある日、澪の恋人として報じられていたミュージシャン・海斗(浅野竣哉)が亡くなったというニュースが飛び込み、事態は急展開を迎える。

『ひと夏の共犯者』©「ひと夏の共犯者」製作委員会

 約24分の物語のほとんどが、巧巳と澪の二人芝居で展開されていたのが印象的だ。現実ではアイドルになった橋本が、“アイドルを推すファン”を演じる構図も、メタ的でおもしろい。なにより、典型的なイマドキの大学生である巧巳に、橋本の佇まいが絶妙にマッチしているのである。夢もやりたいことも特にない平坦な日々の中で、まるで自分の存在意義を見出すように、ステージ上の澪を一心に見つめるシーンには、若者特有の空虚さがあった。一方の澪を演じる恒松祐里は、切なさを帯びた静かな物語を一気に動かす存在だ。実は、澪にはもう一つの人格・眞希が宿っていて、その二面性を全身で演じ分けている。眞希が事件に関わっていることは間違いないと思うが、恒松は橋本と視聴者を翻弄するトリッキーな役どころを担いながらも、ヒロインとして、作品の根幹を支えている。

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