橋本将生、松島聡らが秋ドラマで大活躍！　timeleszが“個の魅力”でさらなる飛躍へ

松島聡は“ぶっきらぼうな優しさ”が光る新境地へ

　そして、2025年秋クールには、同じくtimeleszのメンバー・松島聡が主演を務めるドラマ『パパと親父のウチご飯』（テレビ朝日系）もスタートした。原作は大ブームになった『チェリまほ』こと『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』の作者・豊田悠による人気漫画である。元カノから子どもを預かったヤンキー系柔道整復師の哲（松島聡）と、離婚してシングルファザーになった優しすぎる漫画編集者・昌弘（白洲迅）が、ひとつ屋根の下で暮らし、“食”を通じて子どもたちと向き合っていくドタバタな育児奮闘記だ。

　『タイプロ』以降の勢いを鑑みれば、松島の主演作は順当な流れに思えるかもしれないが、活動を見守ってきたファンにとっては、嬉しいサプライズだっただろう。松島の俳優人生における“転機”になったと感じたのは、2022年の舞台『こどもの一生』（作・中島らも）だ。主演の八乙女光（Hey! Say! JUMP）が病気療養のため、長期休養に入ることが発表され、代役として白羽の矢が立ったのが、松島だったのである。カオスとコメディーとホラーが入り乱れ、セリフもかなり多いハイテンションな怪作を、見事にやり切っていた。その後も、大西流星の兄を演じたドラマ『紅さすライフ』（日本テレビ）、黒柳徹子の相手役を務めた朗読劇『ハロルドとモード』、さらに長澤まさみと森山未來と共演した舞台『おどる夫婦』などで、松島は役者としてのキャリアを着実に重ねてゆく。

　『パパと親父のウチご飯』の哲は、横山裕主演のドラマ『コタローは1人暮らし』シリーズ(テレビ朝日系）で演じた元ホスト・佑と、どこか通じるものがある。さらに哲はぶっきらぼうで鋭さのあるキャラクターだが、そのまなざしの奥に滲み出る人の良さや、子どもたちへの隠しきれない愛情は、松島本人のキャラクターを思わせるのだ。物語を支える白洲迅と蓮佛美沙子との掛け合いも期待したい。

　まだまだtimeleszの勢いは止まらない。“国民の元カレ”としてお茶の間の視線を集める寺西拓人は、来年4月まで舞台のスケジュールがびっしり詰まっているのだが、2026年1月には、長編アニメーション映画『迷宮のしおり』で声優デビューを果たす。ドラマ『イグナイト』（TBS系）で経営難に悩む若社長を演じ、強烈な印象を残した原嘉孝は、2026年には初主演映画『初恋芸人』の公開が控えている。そして先日、木村拓哉主演の人気ドラマ『教場』シリーズの最新作が、Netflix配信と劇場公開されることが発表され、佐藤勝利の出演が明らかになった。

　『タイプロ』からまだ1年も経っていないことに驚くが、2025年はまさに、新生timeleszの新たな可能性を、業界全体で模索する1年だったように思う。今クールの『ひと夏の共犯者』『パパと親父のウチご飯』をはじめ、それぞれの作品を通して見えた“個の魅力”が、来年どんな形でグループの物語に結びつくのか、今から楽しみだ。

■放送情報
ドラマ24『ひと夏の共犯者』
テレ東ほかにて、毎週金曜24:12～24:42放送
BSテレ東にて、毎週火曜24:00～24:30放送
Lemino、U-NEXTにて、各話放送終了後最新話まで独占見放題配信
ネットもテレ東（テレ東HP、TVer、Lemino）にて見逃し配信
出演：橋本将生（timelesz）、恒松祐里
原作：MANGAmuse・花井カオリ・テレビ東京『ひと夏の共犯者』（AMUSE CREATIVE STUDIO・テレビ東京刊）
脚本：開真理、守口悠介
監督：八重樫風雅、渡邉裕也、佐藤リョウ
音楽：佐久間奏
チーフプロデューサー：祖父江里奈（テレビ東京）
プロデューサー：藤田絵里花（テレビ東京）、山下宏樹（PROTX）、難波裕介（PROTX）
協力プロデューサー： 元村次宏（東通企画）
制作：テレビ東京／PROTX
製作著作：「ひと夏の共犯者」製作委員会
©「ひと夏の共犯者」製作委員会
公式サイト：https://www.tv-tokyo.co.jp/hitonatsu/
公式X（旧Twitter）：@tx_hitonatsu
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