佐藤隆太は“全力演技”で時代を駆け抜ける 『海猿』『ROOKIES』から『新東京水上警察』へ

佐藤隆太は“全力演技”で時代を駆け抜ける

 10月期のフジテレビ系火9ドラマ『新東京水上警察』がいよいよスタート。佐藤隆太がついに“海”に戻ってくる。

 このドラマは、東京湾での犯罪に立ち向かう「水上警察」に焦点を当てたマリン×クライムエンターテインメント。フジテレビ制作の連続ドラマ初主演となる佐藤は、刑事歴20年ながら未だ本部経験はない碇拓真を演じる。異動先の東京水上警察署では強行犯係の係長としてチームを引っ張る役割を果たすが、一方で水恐怖症という一面もあり、その心の葛藤をどのように表現するのか、という点も注目ポイントとなるだろう。

 佐藤が本作に出演すると聞いて、多くの人が思い出したのは『海猿』シリーズ(フジテレビ系)ではないだろうか。海上保安庁と警察は組織は違うものの連携しながら仕事をすることもある。『海猿』での経験が『新東京水上警察』に活きることは間違いないだろう。佐藤はドラマ版から出演しており、最初は主計科の一員として主に船での食事を担当していたが、主人公の仙崎(伊藤英明)に導かれて潜水士となる吉岡を熱演。仙崎と彼を慕う吉岡のおちゃらけたやりとりは、シリアスなシーンが続くストーリーには欠かせないものであり、また彼が潜水士として一人前を目指すサブストーリーにも目が離せなかった。仙崎と吉岡の絆は回を追うごとに強くなっていくのだが、なかでも映画『BRAVE HEARTS 海猿』で、海中で仙崎の救助を信じてひたすら待ち続ける吉岡の姿には何度観ても心を打たれた。

 そのほか、俳優・佐藤隆太の代表作を振り返ってみると、総じて感じ取ることができるのは清々しい“全力さ”だった。大都会・池袋という土地に根付き、駆け回る若者たちを描いたドラマ『池袋ウエストゲートパーク』(TBS系)で佐藤は、主人公のマコト(長瀬智也)の友人・マサとして金髪姿で登場した。マサは、マコトが次々依頼される人助けをサポートするだけでなく、マコトの心情をよく理解している人物。若さゆえの思い切りを勢いよく演じている。

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