『レッド・ツェッペリン:ビカミング』はなぜ制作されたのか 制作陣が理由を明かす

 公開中のレッド・ツェッペリンのドキュメンタリー映画『レッド・ツェッペリン:ビカミング』で監督を務めたバーナード・マクマホンらのコメントが公開された。

 レッド・ツェッペリンは、ジミー・ペイジ(ギター)、ジョン・ポール・ジョーンズ(ベース/キーボード)、ジョン・ボーナム(ドラムス)、ロバート・プラント(ヴォーカル)の4人からなる、60年代末にイギリスで結成されたロックバンド。デビューアルバムでいきなり世界を熱狂の渦に巻き込んだバンドの出発点にはいったい何があったのか。未公開のボーナムの生前音声のほか、メンバーの家族写真や映像、初期のライブシーンなど貴重なアーカイヴ映像とともに、オリジナルメンバーが知られざる歴史を語る。また、演奏シーンは部分的ではなく1曲ずつ映し出される。

 本作を誰に向けて作ったのかという質問に対し、マクマホン監督は「この映画は、自分の人生で何をしたいかをちょうど考えているティーンエイジャーのために作りました。野心的な目標にどのように取り組むか、磨くべきスキル、自分の中に見つけるべき決意と目的、そして他人と協力する力を示しています。私は、その世代に響く洞察、アイデア、アプローチを提供できる映画を作りたかったのです。この映画は、それが音楽であれ、その他の野心であれ、それを実現する道筋を示してくれるはずです」と述べる。

 また、本作の脚本とプロデュースを務めたアリソン・マクガーティは、本作を制作した理由について、「レッド・ツェッペリンの仕事の姿勢そのものが、人生における一つの教訓になると感じたからです。誰であっても、自分の技術に真摯に向き合い、諦めずに努力を重ねていけば、夢は必ず叶う。彼らの姿は、まさにそれを体現していました。私たちは、映画を通じて常に高い目的意識を持ちたいと考えてきました。そしてこの物語には、世界中の若い世代、男性も女性も、子どもたちにも強いインスピレーションを与える力があると確信しています。努力を惜しまなければ、自分の夢は必ず現実になる、というメッセージを伝えたかったのです」とコメント。

 ジミー・ペイジも「自分の中に人と違うものがあれば、その才能を信じて伸ばす努力をするべきだ。目標に本当に忠実であり続ければ夢は実現できるはず。自分の体験からそう信じてる」と述べている。

■公開情報
『レッド・ツェッペリン:ビカミング』
TOHOシネマズ 日比谷ほかにて公開中
監督・脚本:バーナード・マクマホン
共同脚本:アリソン・マクガーティ 
撮影:バーン・モーエン 
編集:ダン・ギトリン、ジミー・ペイジ、ジョン・ポール・ジョーンズ、ジョン・ボーナム、ロバート・プラント
提供:東北新社/ポニーキャニオン
配給:ポニーキャニオン
2025年/イギリス・アメリカ/英語/ビスタ/5.1ch/122分/日本語字幕:川田菜保子/字幕監修:山崎洋一郎/原題:Becoming Led Zeppelin
©2025 PARADISE PICTURES LTD.
公式サイト:ZEP-movie.com

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