『スーパーマン』続編の新情報も 『スーパーガール』『クレイフェイス』などDC映画の今後

『クレイフェイス』:『ザ・フライ』『物体X』級のボディホラー?
続く『クレイフェイス』ですが、実はこの作品はホラーのようです。まずタイトルの意味は“粘土顔”という意味ですが、このクレイフェイスなるキャラは、コミックでは肉体が泥のようになり自由に変身できるという怪人で、バットマンのヴィランの一人。しかしこの作品はバットマンものではなく、このヴィランを主役にした『ザ・フライ』タイプのモンスター映画になるようです。監督のジェームズ・ワトキンスは『スピーク・ノー・イーブル 異常な家族』などを手がけ、脚本のマイク・フラナガンは『ドクター・スリープ』や次の『エクソシスト』映画の監督です。ホラー畑の布陣ですね。
映画『スーパーマン』の冒頭で、「Gods and Monsters(神々と怪物たち)の時代が始まった」と表示されます。「Gods」はヒーローたちのことでしょうが、「Monsters」は異形・異能の者たち。まさにその「Monster」を描いた作品となるでしょう。この『クレイフェイス』、映画化はかなり前から発表されていたんですが、DCUなのか“DCエルスワールズ”枠なのか、はっきりしなかった時期があるのです。
また、「この映画でクレイフェイスを単独デビューさせ、それが『ザ・バットマン2』に出るのでは?」との噂もありました。結局はDCUの1本になったようです。映画は、元ホラー映画の人気スター、マット・ヘーゲンが顔に傷を負い、それを治すためある化学物質を使ったら肉体が変異し……という展開になる模様。クレイフェイスを名乗る(となる)人物はコミックでは複数登場しますが、90年代のバットマンのアニメシリーズに登場したマット・へーゲンの設定をベースにする模様。マット役には『ジェントルメン』『カンダハル 突破せよ』などに出演しているトム・リース・ハリーズが決定しています。
コミックではバットマンのヴィランだけに、ゴッサムの街が舞台。いまイギリスのリヴァプールで撮影中のようです。撮影現場にはゴッサム警察のパトカーが置かれていたそうですが、その警察のロゴが『ザ・バットマン』シリーズのゴッサム市警のロゴと違っていたことから、本作は“バットバース”ではないとわかったようです。気になるのは本作に、パティンソンとは違うDCU版のバットマンが出てくるか?ですよね。
『マン・オブ・スティール』から『マン・オブ・トゥモロー』へ
そして『スーパーマン』の続編です。ジェームズ・ガンは『マン・オブ・トゥモロー』という言葉を使っています。これは「マン・オブ・スティール」(鋼鉄の男)と並ぶ、スーパーマンのあだ名の一つ。明日の希望へ導く人というような意味です。
ジェームズ・ガンが投稿したデザイン画がファンを沸かせたのは、ルーサーがパワードスーツ(コミックではウォー・スーツと呼ばれています)を着ていること、そしてルーサーとスーパーマンがバディのように並んでいることです。考えられるのは、ものすごい強敵が現れ、スーパーマンとルーサー、たぶんスーパーガールがタッグを組んで挑むという展開ではないでしょうか? コミックではウォー・スーツを着たルーサーがジャスティス・リーグ入りをするみたいな話もあり、ヒーローとしてのルーサーの活躍もあり?
登場するヴィランはコミックでスーパーマンを殺したドゥームズデイか、スーパーマンと同じ力を持つクリプトン人のゾッド将軍の可能性もありますが、彼らは過去のスーパーマン映画に出ているので、新味を出すという意味で、コミックで人気のブレイニアック(人工知能系エイリアン)かもしれません。

ほかのヒーローの登場も期待。『スーパーマン』でも印象的だったホークガール(背中に翼のある武闘派娘)を演じたイザベラ・ベルセドが本作に出演することを語ったらしく、少なくともホークガールは出る模様です。また、ガン監督つながりでピースメイカーも本格的に参戦か? なおジェームズ・ガン監督はスーパーマンを起点としてDCユニバースを語っていく“スーパーマン・サーガ”というビジョンを持っているらしく、今回の『マン・オブ・トゥモロー』はスーパーマン・サーガの第2章というわけですね。
以上です。とにかくDCヒーロー映画が(少なくとも)これから4本続けて観られるなんて。それにしても2027年はすごい年になりそうです。ざっと挙げただけでも以下の作品が公開予定です。
2027年3月26日『ゴジラ×コング:スーパーノヴァ(原題)』
2027年5月28日『スター・ウォーズ/スターファイター(原題)』
2027年6月25日 『スパイダーマン:ビヨンド・ザ・スパイダーバース』
2027年7月9日『マン・オブ・トゥモロー』
2027年10月1日『ザ・バットマン2』
2027年12月17日『アベンジャーズ/シークレット・ウォーズ(原題)』
もうワクワクが止まりません!





















