恋愛ドラマの定番に変化? 『初恋DOGs』『しあわせな結婚』にみる新しい“三角関係”

恋愛ドラマの定番“三角関係”に変化の兆し

 恋愛を描いたドラマや映画において定番の展開でもある「三角関係」。今期の恋愛ドラマでもさまざまな三角関係が描かれている。そもそも、三角関係とは1人の女性(もしくは男性)に対して、2人の男性(もしくは女性)がいがみ合い、争うことが典型的な構図だと言える。

 木曜劇場『愛の、がっこう。』(フジテレビ系)は、まさにそんな王道の三角関係を描いている。本作は、まっすぐすぎる高校教師・小川愛実(木村文乃)と夜の世界でNo.1を目指すホスト・カヲル(ラウール)のラブストーリー。最初はカヲルのことを毛嫌いしていた愛実だが、カヲルが文字の読み書きが苦手なことを知ると、なんとかしたいと“個人授業”を行うように。次第に距離を縮めていく2人だったが、愛美の婚約者・川原(中島歩)がカヲルの存在に気づいたことから、三角関係に発展。回を追うごとに惹かれあっていく愛美とカヲルに対し、愛実への強い執着を抱くようになる川原。第6話では、川原がカヲルを歩道橋から突き飛ばし、転落させてしまうという修羅場を迎えた。さらに第8話ではカヲルと会わない誓約書を書かされた愛実。果たして3人の未来はどう交錯していくのだろうか。

『愛の、がっこう。』©︎フジテレビ

 修羅場だらけの三角関係と言えば、金曜ナイトドラマ『奪い愛、真夏』(テレビ朝日系)。鈴木おさむが脚本を担当する『奪い愛』シリーズの5作目で、今作のテーマは“タイムリープ不倫”。設定もさることながら、愛憎と狂気が入り混じる予測不能なストーリー展開が話題に。主人公・真夏(松本まりか)と時夢(安田顕)、そして時夢の妻・未来(高橋メアリージュン)の三角関係が描かれている。何度タイムリープしても必ず時夢と不倫関係に陥ってしまう真夏もやばいが、それ以上に強烈なのが未来。第6話で、明るく優しい理想の妻を演じていた自分と決別するために、メキシコの伝統行事「死者の日」のメイクを施す未来の姿に、「これはコントか!?」と突っ込まずにはいられない。夏の夜に刺激的な三角関係を楽しみたい方はぜひ。

『奪い愛、真夏』©テレビ朝日

 このように王道の三角関係を描いたものがある一方で、三角関係でありながらも、それぞれの関係性は友好的だったり、協力的だったりする心地良い三角関係を描くドラマもある。

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