白濱亜嵐、『奪い愛、真夏』で“狂気の芝居”を披露 俳優としての可能性を示す転機に

愛憎渦巻く『奪い愛』シリーズの最新作、金曜ナイトドラマ『奪い愛、真夏』(テレビ朝日系)が放送中だ。ドロドロとした人間関係の渦の中で、登場人物の誰もが善と悪の境界を越えていくのがシリーズの醍醐味だが、今作でも視聴者を圧倒する存在が現れた。それが白濱亜嵐演じる日熊元也である。
序盤では主人公・海野真夏(松本まりか)を支える年下の好青年として描かれていたが、第4話では優しさの裏に潜んでいた狂気が明らかとなり、画面の前で凍りついた人も少なくなかったはずだ。

元也(白濱亜嵐)は、真夏の元部下として写真週刊誌の編集部に所属する青年。新たな人生を歩み始めた彼女を支える存在であり、その健気さは物語初期の安心材料でもあった。爽やかで誠実、一途な愛情を注ぐ姿は、真夏が夫や不倫相手との間で揺れる中で唯一“光”のように映っていた。しかし、その印象は第4話で崩れ去る。真夏を送り届けた後、彼は隣室へ戻り、壁一面に貼られた彼女の写真を見つめながら「真夏先輩のこと、たくさん知ってるよ」と呟くのだ。

この豹変ぶりはSNSでも即座に話題となり、多くのコメントが寄せられた。純粋な後輩だと信じていた存在が、実は隣で常に見張っていたという事実。裏切られた衝撃と同時に、その一瞬のシーンで元也のキャラクターに強烈に惹きつけられてしまった。もし彼が最初から不気味な人物として登場していたら、この恐怖と驚きは生まれなかっただろう。優しさが一瞬で歪みに変わる、その落差こそが物語を推進する大きな燃料になっている。





















