Snow Man 渡辺翔太が『事故物件ゾク』で感じたプレッシャー 撮影現場での“恐怖体験”も

渡辺翔太が『事故物件ゾク』で感じた“重み”

 21世紀(2001年以降)に公開された邦画ホラー作品として最大のヒットとなる興行収入23.4億円を記録した、亀梨和也主演映画『事故物件 恐い間取り』。

 5年ぶりのシリーズ最新作となる『事故物件ゾク 恐い間取り』では、「事故物件住みますタレント」の桑田ヤヒロ(渡辺翔太)が数々の事故物件で生活し、その様子を撮影していくなかで、さまざまな怪異に遭遇する姿が描かれる。

  本作で主演を務めたSnow Manの渡辺翔太に、映画単独初主演へのプレッシャーや、撮影現場で起こった奇妙な出来事などについて語ってもらった。

「チャンスとプレッシャーが半々」な映画単独初主演

ーー本作で、映画では初となる単独主演を務められましたが、主演としてどのように作品と向き合われたのか教えてください。

渡辺翔太(以下、渡辺):嬉しい気持ちももちろんありましたが、前作で亀梨(和也)くんが主演を務めていて、すごくヒットした作品ということもあって、興行成績の面でプレッシャーを感じました。でも、先輩が切り拓いてくれたレールに乗れるというのはなかなかない経験ですし、ホラー映画自体もなかなか参加できるジャンルではないので、チャンスとプレッシャーが半々という感じで、緊張感を持って向き合いました。

ーーそのプレッシャーは、どのように乗り越えられたのでしょうか?

渡辺:もう、「決まったことはやるしかない」と。指示に対して誠実に向き合うことを大事にして、監督が求めるものに全力で応えていくことをとにかく意識しました。それに、僕はSnow Manに所属している身でもあるので、自分がきっかけでグループに楽曲提供のチャンスを持ってこれるというのは大きなことですし、自分の活動を通じてグループに還元できればいいな、という気持ちもありました。プレッシャーを乗り切ったというよりかは、勉強の機会として捉えていました。

ーー演じられた桑田ヤヒロについて、渡辺さんの解釈をお聞かせください。

渡辺:優しい人間ではあるけど、売れるためなら事故物件にも住むという行動力は、簡単には真似できないですよね。若いときってそれぐらいの勢いがあっていいのかも、とも思いました。自分が「事故物件に住め」と言われたら、必ずデビューできるのであれば考えるかもしれないです(笑)。でもヤヒロは、確約もなしに住みはじめますし、売れるためであれば手段を問わないスタンスはすごくいいなと思いました。あと、彼は過去のことを気にせず切り替えてどんどん前に進むようなタイプなので、その点もすごく魅力的でした。

ーー撮影現場で、ホラー映画ならではの演出で驚いたことはありましたか?

渡辺:中田(秀夫)監督が『リング』を作った方なので、「どうやってあんなに怖いシーンを撮っているんだろう」と思っていたのですが、髪の毛が出てくるシーンは、撮影では出すのではなくてむしろ引っ込めるんですよ。それを逆再生して“生えてくる”ように見せるんです。 その方が動きが奇妙で、気持ち悪く見えるというのがすごく面白かったですね。普通の動きじゃなくなるからこそ、不気味さが増すんです。

ーー撮影に臨むにあたって、恐怖を克服した方法を教えてください。

渡辺:自分は本当にビビリなんですよ(笑)。ホラーが得意な方ではないので、「なんで僕なんだ」とも思いました。 ただ、この映画の中で「幽霊は優しい人に惹かれる」というセリフがあって、それを勝手に自分に当てはめたんです。「俺って優しいのかな」って(笑)。自己肯定感を保ちながら、前向きに捉えていました。

ーー中田監督から「繊細でナイーブ」と評されていましたが、ご自身ではどう思われますか?

渡辺:自覚はありますけど、具体的にどのエピソードを指してるかまではわからなくて……。ただ、監督が“1発目のテイク”を大事にする方だと知っていたので、なおさら初回は緊張していました。それを見透かされていたのかもしれません。 ライブ前もいまだに緊張しますし、手が震えることもあります。でも、その緊張感があるからこそ、毎回新鮮な気持ちで臨めるのかもと思っています。

関連記事

リアルサウンド厳選記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「インタビュー」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる