ぼる塾が『映画 おでかけ子ザメ とかいのおともだち』を熱弁! 大人もハマる魅力を深掘り

唐草模様の風呂敷を背負って、わくわく、てくてく。あの小さなサメの子ザメちゃんが、今度は都会へと小さな大冒険――。
子ザメちゃんと、都会への転校を控えた女の子・そらとの出会いから始まる『映画 おでかけ子ザメ とかいのおともだち』。気づけば、子ザメちゃん自らが都会へと行くことに! ぎゅうぎゅうの満員電車に、キラキラのネオン、ドキドキのレジャーに、ウキウキのグルメ。多くの出会いと、ちょっぴり切ない別れに、大人も子どもも胸が熱くなる。
そんな映画を一足先に鑑賞したのは、仲睦まじいことで知られるぼる塾の4人。やさしさとユーモアをあわせ持つ彼女たちだからこそ語れる、子ザメちゃんの魅力をたっぷりと届けてくれた。(佐藤結衣)
成長に胸を打たれ、恋にも落ちる、世界一「かわいい」サメ映画

――SNS発の大人気漫画『おでかけ子ザメ』待望の劇場版をご覧になってみていかがでしたか?
きりやはるか(以下、きりや): 今回の劇場版で初めて子ザメちゃんを知ったんですが、「もっと早く出会いたかった!」っていうくらい、もう夢中です。最近「疲れたな〜」っていう日には、子ザメちゃんに癒やされています。
酒寄希望(以下、酒寄): わかる〜! 本当にかわいいよね。うちの6歳の息子(愛称:みたらし)も、すっかり子ザメちゃん推しで。「うちにはいつ来るの?」っていつも言われます(笑)。配信アニメ版のエンディングテーマ(「よりみち」歌:子ザメちゃん)が流れると、必ず踊るんですよ。

田辺智加(以下、田辺): この前、みたらしの動画を見せてもらったんですけど、本当にめっちゃ踊ってました(笑)。わたしは、声優さんたちの豪華さにも驚きましたね。もともと子ザメちゃんを担当している花澤香菜さんが大好きなのですが、そんな花澤さんの声に子ザメちゃんのビジュアルがかけ合わさって「“かわいい”の相乗効果がすごいことになってる!」って興奮しました。子ザメちゃんがしゃべる「サメ語」もオーディションの段階で花澤さんが考えたんだと聞いて、さらにビックリしました。
あんり: えー! そうだったんだ。あのサメ語って、観ているうちに「今の聞き取れたかも!?」ってなるのも楽しいんですよね。今回の映画では、子ザメちゃんが訪れた都会の風景に「これはもしかして渋谷がモデル?」なんて現実とリンクするような場面もあって、観ていてワクワクしました。わたしは水族館が好きで、ふだん自分が「おでかけ」してサメを見に行く側だったんですけど、この映画は子ザメちゃんが「おでかけ」して人間世界を見ているようで不思議な感覚になりました。

――子ザメちゃんは都会でたくさんの新しいお友達と出会いますが、みなさんが気になったキャラクターは?
きりや: わたしは、あんこうちゃんですね。都会の片隅で暗闇からなかなか出られなかったのが、子ザメちゃんに誘われていっしょに街を歩くシーンがすごくかわいくて。臆病なあんこうちゃんが自分の世界を広げていくところに、わたしも救われたというか。
酒寄: わたしも、あんこうちゃんです。子ザメちゃんがきっかけをくれたけど、頼りすぎることもなく、自分の力で行動しているところがすごいなって。わたし自身、臆病なところがあるので、あんこうちゃんを見習いたいと思いました。
田辺: わたしは、はると推しですね。子ザメちゃんにニンジン入りのパンケーキを作ってあげるじゃないですか。わたし、ニンジン嫌いなんですけど、はるとが作ってくれたなら食べられそう(笑)。しかも、声が花江夏樹さんなんですよ。やっぱり花江さんの声には抗えない! なんなんでしょう、あのホッとするような声は。いや、でも梅原裕一郎さんが演じる“モヒカンあにき”もいいんですよね〜。

あんり: それで言うと、わたしはモヒカンあにきに恋したから! 本当にカッコいいんですよ、モヒカンあにき。ダーツだったり、フェスだったり、いろんなところにさりげなく連れて行ってくれて、子ザメちゃんにとってはちょっとした憧れの存在になるんですよね。ライブでは、きっと自分の好きなバンドだったはずなのに、飛んできたピックをゲットした子ザメちゃんをうれしそうに眺めてて、「なんて大人の余裕」と思って。しかも、ピックを掲げて喜ぶ子ザメちゃんに、自分のネックレスと「一緒だな」って言ってあげるんですよ。くぅ〜! もうその瞬間に惚れました。わたし、これから好きなタイプを聞かれたら「モヒカンあにき」って答えます。
きりや: 大人〜(笑)。モヒカンあにきって仕草ひとつひとつがカッコよかったよね。
あんり: そう! 肌寒い夜になると“SAME KING”って背中に書いてあるスカジャンを脱いで着せてくれるし。わたし、モヒカンあにきに会うときは絶対薄着で行くって決めてるの!
酒寄: あの場面も大人だったよね。差し出した手に子ザメちゃんがよじ登っちゃうのを、じっと見守るところ。
あんり: そうそう。ふつう、サメが手に近づいてきたらビックリしちゃうはずなのに、モヒカンのあにきは動じないの。そこもカッコいい!

――たしかに! あまりの愛らしさに忘れそうになりますが、子ザメちゃんも立派なサメなんですよね(笑)。2025年の第二回東京国際サメ映画祭でも上映されている、立派な「サメ映画」です。
酒寄: そうなんですよ。わたしはもともとサメ映画好きで、それこそ王道の『ジョーズ』にはじまり、『ダブルヘッド・ジョーズ』『シャーケンシュタイン』『ムーンシャーク』、最近だと『温泉シャーク』とか、いろんなサメ映画を観てきました。けれど、これまでこんなに「かわいいサメ」を押し出したサメ映画っていうのはなかったように思いますこれだけバリエーション豊かにサメが描かれてきたことを思うと、やっぱり人間ってサメが大好きなんですよ。なので、この“かわいいサメ”というジャンルを切り開く子ザメちゃんは、世界に通用するんじゃないかなって思っています。

きりや: 考えてみたら、サメ語って国を問わないですしね。日本が誇る世界一かわいいサメの子ザメちゃん。これから世界に進出してほしい!!



















