エイリアンがついに地球に襲来!? サバイバルスリラー『エイリアン:アース』の注目ポイント

「エイリアン」と聞いたとき、あなたはどんな外見の地球外生命体を想像するだろうか。タコのような見た目の生き物を想像する人もいるかもしれないし、いわゆる「グレイ」と呼ばれるような巨大な頭に白目のない大きなアーモンド型の目を持った、銀色の体の二足歩行の生命体をイメージする人もいるかもしれない。だが、ある一定の人たちは、長い後頭部と目のない顔が特徴的な「ゼノモーフ」を連想するだろう。それほどまでに1979年に公開された『エイリアン』に始まったシリーズは、「エイリアン=地球外生命体」のイメージに大きな影響を与えたと言える。これまでに7作の映画が製作・公開された大人気シリーズの最新作『エイリアン:アース』は、初のドラマシリーズとして注目を集めている。
物語の舞台は2120年。シリーズ1作目『エイリアン』の2年前だ。地球は国家でなく「プロディジー」、「ウェイランド・ユタニ」、をはじめとした、5つの企業によって統治されていた。その下で人間は、生物学的な部分と人工的な部分を併せ持つ人間であるサイボーグや、人工知能を持つ人型ロボットであるシンセティックと共生している。しかし、プロディジー社の若き創業者兼CEOのボーイ・カヴァリエ(サミュエル・ブレンキン)は、ハイブリッドという新たな技術を開発し、不死競争における新たな幕開けを告げる。これは人間の意識を吹き込んだアンドロイドで、不治の病の少女の意識を移植されたハイブリッドのプロトタイプ、“ウェンディ(シドニー・チャンドラー )”が誕生した。そんななか、5種の未知の生命体を載せたウェイランド・ユタニ社の宇宙船がプロディジー・シティに墜落。ウェンディは実の兄ハーミット(アレックス・ロウザー)がその救助活動に駆り出されたと知り、兄を助けるため、宇宙最恐の生命体を積んでいるとは知らずにほかのハイブリッドたちとともに墜落した宇宙船に足を踏み入れることになる。
特別映像を見ると、5種の未知の生命体のなかには、ナメクジのように皮膚の上を這い回る生命体や、タコのような複数の触手を持った生命体も映し出されている。2種とも小型ながら背筋の凍るような不気味さと恐ろしさがある。残りの2種の生命体も含め、彼らはそれぞれどんな恐ろしい生態を持っているのか。しかしもっとも注目なのは、やはり見覚えのあるゼノモーフの姿だ。黒く光る長い後頭部と鋭い歯や爪、そして俊敏な動きと怪力は、これまでのシリーズで私たちを恐怖のどん底に落とし入れてきた“宇宙最恐の生命体”そのもの。そんなゼノモーフをはじめとする未知の生命体が大暴れする『エイリアン:アース』は、シリーズの最新作にふさわしい、過激な映像表現が満載だ。残虐で血みどろなシーンの数々に、シリーズのファンはもちろん、『エイリアン』シリーズを観たことがないという人も釘付けになってしまうだろう。ゼノモーフだけでなく、未知の生命体たちは揃いも揃って凶暴な生態を持っているようで、小型の生命体であっても油断はできない。彼らがどんな恐怖を味わわせてくれるのか、そこも見どころになるだろう。ゼノモーフはもちろん、それ以外の生命体たちにも注目したい。
また、もうひとつ本作がこれまでと大きく違うのは、地球が舞台になっているということだ。これまでの映画シリーズでは宇宙船内や地球以外の惑星での戦いが描かれてきたが、今回はゼノモーフを含む未知の生命体が積まれた宇宙船が地球に墜落するという衝撃的な事故から幕を開ける。ウェンディたちはそれらの危険な生命体が地球に解き放たれる危機に直面しているのだ。『エイリアン』シリーズ特有の密室劇ではあるが、彼女たちは自分たちが生き残ることだけではなく、「エイリアンたちを宇宙船の外に出さない」という危険かつ不可能に近いミッションに挑まなければいけない。























